後編
前回からの続きですー。
DLsite.com様で展開していた『ブランニューストア』では、1000円未満の販売価格という縛りの中、毎週様々な新作がリリースされていました。
それらの売り上げと、違法コピーの動きを観察していると、幾つかの傾向・仮説が見えてきたのです。
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1:違法コピーが出回ると足跡が残る
違法コピーの初弾がアップロードされると同時に、その商品のオフィシャルホームページには、正規購入者ではないプレイヤーが、破滅的にアクセスします。
アクセス解析をしこんでおけば、違法コピーのアップロード時期や出どころが、すぐにわかります。
同じ理由で、違法コピーが出回ると、美少女ゲームの通販サイトの大手である、げっちゅやさんの該当商品のアクセスランキングも跳ね上がります。苦笑)。
2:転載するものは多いが、最初にアップロードする者は限られている
発売するとすぐに違法コピーが蔓延するイメージがありますが、状況はもう少し、細分化できそうです。
たしかに、一度でも違法サイトにデータがアップロードされると、嵐のように他の類似サイトに転載されます。
転載する人口は非常に多く、一度、広まったら収拾がつきません。
しかし、購入したものを(プロテクトを外して)わざわざ無償で。
書籍だったらスキャナで取り込む手間を踏んで、【一番最初】に違法アップロードする者は、かなり限られているようです。
体感的なイメージですが、最初に違法アップロードをする不届き者は、正規購入者の1000人~3000人に1人でしょうか?
とある、寝取られゲーム(毎週金曜日に発売)のシリーズでは必ず、日曜日の夕方に違法アップロードされていました。
つまり、そういう生活サイクルを送っている、たった一人の人物が、毎回、そういうケシカラン真似を働いていた格好が、類推できます。
3:違法アップロードは売り上げに影響があるかもしれない
中編で触れた通りです。
セクシーファンタジーSPシリーズの売り上げが、半分以下に落ちたタイミングと、違法コピーがリリース当日にアップロードされるようになったタイミングは、重なっているようにも見えます。
ただ原因は他にも考えられるので、これだけで、断定はできないでしょう。
無罪ではないけど、有罪と断定しきれないといった具合でしょうか?
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以上を踏まえた、板皮類の持論ですが、私は、違法コピー対策はやった方がいいと思う派です。
例えばPCゲームの場合、流通する90%が海賊版です。
対策を行うことで、そのうちの1%の人間だけでも正規品を買ってくれるようになったら、計算上、正規品の売り上げが9%アップします。
商売をする方だったら、この9%(約1割)がどれほど貴重かお分かりかと。
【2:転載するものは多いが、最初にアップロードする者は限られている】
で、触れた通り、海賊版対策で、大切なのは、初手であるかもしれません。
地上波で放送されたTVアニメなどは、あまりに視聴者が多すぎるため難しいですが、数百~数千程度の流通数のコンテンツ(美少女ゲーム、同人誌、小規模なアニメDVD・小説など)であれば、初手で潰し、海賊版を封殺できるかも。
無論、高度なプロテクトをかけるにしろ、対策に関しては、正規購入ユーザー様の負担にならないよう最大限の努力をするのが大前提ですが。
まずは、件の【漫画村】のように、海賊版を扱うことはリスキーであるとメディアを通じて、広く、知らしめるのが肝心かと。
あるいは、ずっと、無菌状態を保つのが無理でも、
『このブランドの商品は、海賊版がすぐ流通することはない』
『確実に手に入れるためにも、とっとと発売日に買おうぜ』
と、お客さんに思わせることはできそうです。
●追伸
今回、カクヨムの性質上、ソフトは仮称でご紹介しましたが、私のブログでは実名で同じ記事を載せています。私のツイッターアカウント経由でたどり着くことができますので、興味がある方は探してみてください。
(直接のリンクは、避けておきます)
違法コピーが売り上げに影響があるかの実験・考察 板皮類 @erottoia
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