第68話 どうしようもない奴①
「ぐぇ…やめてくれぇ…」
流石は俳優、虐待された子犬みたいな顔でこっちを見てくる。
周りから見たら俺は完全に悪役であろう。
でも、そんなの関係ない。こいつは桜井さんを幸せにするどころか最低な事ばかりして桜井さんを悲しむ事ばかりやった奴だ。
「…さっきからお前たちは…僕が、何をしたってい言うんだよ?」
こいつ…まさか、気づいていないのか?
「おい、モニターを見てみろ」
俺は気づいていないこいつに教えてやった。
大乱闘のせいで音が出なくなってしまったモニターだったが無理やり桜井さんにキスをせまっている新郎の写真がモニターに映っていた。
それを見て口をポカーンと開ける新郎。
どうやらモニターの音がなくなったのでもう映っていないものだと勘違いでもしていたようだ。
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