第37話 サプライズ⑩
(※これは異世界ものではありません。ラブコメです!)
静まる体育館。
ドラゴンがドスンと倒れた途端、歓喜の声で体育館はいっぱいになった。
奥から姫が歩いてきた。
「(さ、桜井さん!?なんでここに?ルビーちゃんの家に向かったんじゃ…)」
そんな考えも桜井さんの笑顔を見て全部一瞬にして吹っ飛んだ。
「勇者様。ありがとうございます」
「いえいえ、私は勇者。これが私の使命であり生きる意味なのです」
「そして、怪盗さんもありがとうございます」
「…い、いえいえ。それでは私はこれで…」
「待って下さい!」
舞台から去ろうとしたのに姫に止められてしまった。
「何故、あそこまでして私に優しくしたんですか?私が姫だからですか?」
「……… ?!」
光の方を見たが光の姿が消えている。そして、何故かあの名探偵の人がカンペをやっている。カンペには、【自分の気持ちを言え】と書かれていた。
「…あなたのことが好きだからです」
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