第37話 サプライズ⑤

…実は手紙は暗号の他に一枚…つまり二枚の手紙が入っていた。

それは私宛だった。

優希が必死になってルビーちゃんの行方を考えているのに私はその手紙に書いてある指示に従っていた。


うーん。やっぱりだ。

俺は文化祭実行委員の人に話を聞いていた。

ルビーちゃんは俺が控え室に入る数分前まで居たらしい。

けど、それではさっきの暗号の『おうちにいるよ』は嘘じゃないのか。

頭を悩ましていると声をかけられた。

「お困りのようだな。少年よ」

…誰?

「すいませーん。僕は忙しいので…」

「ちょっと待て待て、今君は困っているのだろう?私が手を貸そうとしてるんだぞ!」

だから、誰だよ!

「まさか、私を知らないのか?私は伝説の名探偵シャーロッ…」

「そうゆうのいいので」

「待て待て!少年よ」

参ったな。変な女の人に絡まれてしまった。

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