第37話 サプライズ④

何故、暗号なのかわからないがこれは…。

「斜めに読むとおうちにいるよって書いてありますね」

桜井さんの言う通りだ。

この暗号を始めの文字から斜めに読むと『おうちにいるよ』になっている。

「…私行って来ます」

「い、今からルビーちゃんの家に行くの?」

「…はい。みなさんがルビーちゃんのライブを待っています。必ず連れて来ます。待っていて下さい」

「俺も一緒に…」

「その格好でついてくるつもりですか?」

俺はまだ怪盗のコスプレをしていた。

「…行って来ますね」

「ちょっと待って、桜井さん…」

桜井さんはすぐに行ってしまった。

…俺は少し引っかかる事があったのに言えなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る