第37話 サプライズ③
とりあえず、どうやって探すかを考えなければいけない。
混乱を防ぐた為に出来るだけルビーちゃんが居なくなったのを言わないで欲しいと実行委員に言われた。
「桜井さん。そういえばなんでルビーちゃんの控え室に?」
もしかしたら手がかりになるかもしれない。そう思って聞いたのだが、桜井さんは答えてくれなかった。
「(…優希を賭けた勝負の話をしに行きました、なんて言えないよぉ)」
そんな事を桜井さんが思っている事を俺は知らずに手に持っていた手紙を思い出した。
「そういえば、ルビーちゃんの控え室の机にあったんだけど」
その手紙を読もうとしたら桜井さんに手紙を奪われた。
「どうしたの桜井さん」
「人の手紙を勝手に見ようとしてたの?」
怒られてしまった。だが、今は緊急事態。そんな事を言っている場合じゃないはずなのに。
「私が読みます」
「…勝手に読んだらダメじゃ無かったの?」
「女の子同士だからいいんです!」
謎のルールがあった。
「………?」
桜井さんは少し手紙を読んだ後、俺にも読ましてくれた。
手紙にはこう書かれていた。
『私はここにいるよー。頑張って来てね』
その文の下には、
おねがいみつけてね
こうこうのなかにいるよ
うそちょっとついちゃった
じかんにおくれるよ
ようかんいるかな
おりがみおるよ
うぅ見つけてよね
と書かれていた。
…暗号になっている?
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