第19話 水槽の外③

「たった4人で何ができる。お前ら、出てこい」

大男の一声で、ゾロゾロと人が集まってきて、周りを囲んできた。

「お猿軍隊、来い!」

ライオン優希が叫ぶ。

「ウキィ」

「ウキッ」

「キキィー」

猿の被り物を被った黒タイツの集団が出てきた。

「なんだこいつら」

「ハッハッハッ。アニキの…じゃなくて、ライオン優希様の手下だ」

「お前ら、正義のヒーローじゃなかったのかよ」

「正義のヒーローにも手下が必要な時代なんだよ!」

なんだか知らないが、相馬が敵と口論している。あと、お猿軍団は、俺の手下じゃない。『酒場の会』の皆様に協力していただいているのだ。荻田会長に頼んだら「今度もう一度勝負じゃからな」そう言って協力してくれた。

ちなみにだが、動物の被り物を被るのは、お姉ちゃんの案である。

被り物を被る方が後で都合がいいらしい。

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