第15話 準備は大切
今日はアニキのライバル、
待ち合わせの場所に行くと、野輪先輩が待っていた。
「私を待たすなんて…。男は女より早く待ち合わせのところに着かないと、モテないわよ」
軽く怒られた。
待ち合わせの時間五分前には来たのだが…。
そんなことを考えながら電車に乗った。
向かっている場所は大手配達企業の本社だ。理由は、学生などを雇えるかを聞くためだ。
今日で九社目。
九社もやると、もう手慣れてくる。
お菓子を渡して、学生を雇えるかを聞く。
「そうですね〜。うちも労働力が欲しいので、いいですよ。何か条件などはありますか?」
「はい。条件は学業に差し支えない。これ一つです」
「それなら我が社は、それに協力します。実現できるように頑張ってください」
「「ありがとうございます」」
二人揃ってお礼を言って、会社を出た。
「今のところ、順調ね♪」
聞きに行った、九社全てが、案が実現したら協力してくれると約束してくれた。
野輪先輩は気分がいいみたいで鼻歌を歌いながら歩いている。
「野輪先輩、ここまでやる必要があるんですか?」
アニキからは、聞いていたが桜井先輩に勝つためにここまでやるとは思っていなかった。
「野輪先輩って言われるのなんか嫌だわー。光先輩って呼んで、後、この勝負は何としても勝たないといけないと私は思ってるの。なんせ相手は私の一番の恋のライバ…なんでもないわ。それより、今日はもう一社行くわよ」
そう言い、 野輪…光先輩は足を早めて、次の会社に向かう。
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