第11話 運動より勉強③

目を覚ますと俺は自分の部屋のベットの上だった。

混乱する頭を抱えなが何があったかを思い出す。

たしか、オオカミ男に腹に一発を入れられて気絶したような。…そうだ、相馬は?

台所で音が聞こえる。

ま、まさか、相馬が、ご飯に⁉︎

急いで台所に向かう。

「相馬!」

「なんですか?アニキ」

相馬は無事だった。

それどころか、

「やっと目を覚ましたの?だから、あれほど運動して鍛えなさいって言ったのに、そんなんじゃ一生彼女出来きないね」

お姉ちゃんがいる。


「なんで、お姉ちゃんがいるの?」

俺は今少し不機嫌だ。

「可愛い弟の様子を見にきてあげたんじゃない」

そんな可愛い弟の腹に一発殴りを入れたのはどこの誰だよ。

「昨日助けてくれたのは、アニキの姉さんだったんですね。ありがとうございます」

相馬を不良から助けたのはお姉ちゃんだったらしい。

「あぁー。早く私を倒せるまで頑張ってよ」

無理だよ。化け物のなんだから。

「今、化け物とか思ったでしょ」

ほら、化け物。

俺は、「そんなこと思ってないよ」とごまかした。

「そういえば自己紹介がまだでした。アニキの子分の片桐 相馬です」

「ご丁寧にありがとう。優希の姉の坂上 千花さかがみ ちかです」

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