第10話 日付を決めるのは難しい④
今日は早く家を出た。
理由は一つ。桜井さんと話がしたいからだ。
早く学校に着けば桜井さんがいるかもしれない。そう思い足早に歩く。
学校に着き、中に…入らなかった。まだ門が閉まっていたのだ。
早く着すぎたー。
一回帰ろうとも思ったが門の前で座って、先生が門を開けるのを待った。
三十分ぐらいが経ってようやく先生が門を開けにきた。
「…?!お、おはよう。桜井さん」
門を開けに来たのは桜井さんだった。
桜井さんも少し驚いた。
「おはよう。…………」
少しの間沈黙が続いた後、
「10月25日の日曜日予定空けといて!」
それだけ言って桜井さんは走り去ってしまった。
「桜井さん。…門開けてほしかったな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます