柔道を始めたこと

 柔道の話、面白い事がいっぱいあるのですが、本筋とは離れますので駆け足で終わらせますね。


 まず、この道場の師範ですが、パラリンピックの金メダリストにして接骨院院長、かつ市議会議員です。

 まあこんな人は1人しかいないので特に名を隠す必要はないかな。川越市の牛窪多喜男うしくぼたきお先生です。

 道場の入口に現・上皇陛下との園遊会の写真があるのにまず驚きます。

 次に驚いたのが、道場で指導していた若い師範代の体格! 最初に見た時の印象は「直立した畳」で、それくらい上背と横幅がありました。ですが前後幅もデカイので「直立した牡牛」にすぐ印象を修正しました。

 この師範代、牛窪喜史ひさし先生、牛窪先生の娘さんと結婚されて牛窪姓になられた方で、明治大学在学中に全日本学生柔道優勝大会で優勝された巨漢。物理的に倒すには刀か銃が必要なレベルの人間です。いつもニコニコしてますが、道場生たちが乱取りしている時に怪我などしないように見てる目が実に怖い。自分の腰より背の低い小学校低学年の女の子に指導する時は、技をかけられてコロンと転がる。倒れる時に女の子が引き手を離してしまったら「こらー、引き手を離すなー、先生を殺す気かー」と、オーバーに注意して引き手を握る重要性を教える。とにかく道場生たちの安全に気を遣っているわけで、世の中の柔道師範は彼の爪の垢を煎じて飲むべきです。

 一度この先生が「しっかり握っててくださいね」と言うや否や、体重70キロ弱の私を掴んで軽々と振り回した事がありました。両足が宙に浮く形で振り回されるなんて小学生の時以来でした。


 あれ? 終わらなかった。

 というわけで続きます。

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