国際松濤館 市原重幸先生のこと

リチャード・バーガーさんのこと

　1992年（平成4年）9月末、私は大崎で4級に、12月末に久が原の総本部道場で3級となりました。共に青帯です。

　総本部道場で杖術（じょうじゅつ）の教室が始まったのも、1992年の末頃だったと思います。水道橋の武道具店に買いに行きました。杖術の教本も高かったけど神保町で買いました。この熱心さが当時の本業にも欲しかったなあ。

　総本部のタイムスケジュールには、杖術教室の他に「千波塾」の表記もありました。俳優さんが弟子たち集めて稽古をするらしいと聞きましたが、見た事はありませんでした。

　これが俳優千波丈太郎（せんばじょうたろう）氏の教室だと気づくのは後の話。我々の世代には仮面ライダーV3のドクトルGです。「仮面ラァ〜イダーV3」のあのデストロン幹部です。千波氏は中山正敏先生の個人道場の会員だったので、その縁ですね。

　その翌々年の1994年（平成6年）7月、総本部道場の先輩リチャード・バーガーさんの結婚式がありました。

　リチャード・バーガーさん、今はタレント活動をあまりされていないみたいですが、当時はNHKの番組にレギュラーで出演していました。「ゴジラvsキングギドラ」（1991）のグレンチコと言えば分かる人も多いかな。

　現在ではCanon勤務の傍ら、金澤弘和館長の本の英訳を担当されていたりします。

　そういった意味では、型や組手の教本で数多くの写真を載せている市原先生と同様、国際松濤館を書籍で普及させている功労者でもあります。

　さて、リチャード・バーガーさんの結婚式ですが、確か表参道の店を貸し切りにして披露宴をしていた記憶があります。

　華やかな列席者たちを他所に、道場関係者たちは固まって飲み食いに精を出してました。

　ですが意外なことに、市原先生は、会場にいた「ピンポンパンの3代目おねえさん」酒井ゆきえさんと写真撮影しておりました。

　なんでもファンだそうで、たいそうご機嫌でした。