30話 そんな小さな事でも
「んで、あなたは何をしていたのですかな、
現在、尋問タイム。正座をして
「ん!?ていうことは
「違うよ!私まだ清らかだもん。体を求められただけであって誰ともやってませんしそれに、そんな行為したこともありません!一応中学生だよ!?」
「同級生だけど、既にやってたら私の先輩だったわ…
こら、そこ。褒めるな。褒めていい案件でないぞ?同級生以外にも、高校生とかに教えを願っていたなんて…余程僕と
親の事情については僕から話さないで、と言ったので家庭内事情に関しては僕と
ま、助けを求めてきたら応じるけど。愛の告白を対価に…ゲヘヘ。
でも、もし仮にこの問題を根本から解決する場合どうすればいいだろう。
まず、家庭教師がのびてる事に関しては寝てるとでも正当防衛でも成り立つ。向こうは現場を見てないわけだから否定することは不可能。仮に家に入ってることを指摘されても
まぁ、僕も子供だ。大人が持ってる権利と力には対抗できる手段が限られてるくるからその範囲で対応しないといけない、そう
「さて、と取り敢えず今日はどうする?あれは一先ず外に放置だ。今頃、頭と股間蹴られた気持ち良さにグースカ寝てるよ。いい夢見てるな。両親とも仲違いしてるならあれは問題だけどそれなら一層の事
「そんな!迷惑だよ!」
「あー大丈夫大丈夫。こんなやつのことなんか気にしなくてもって危な!何するんだよ!僕と
ボックスティッシュが飛んできた。人の家のもん勝手に投げるな。ばあちゃん麦茶入れてくれた買ってきてお前はまた一から教育されてろ。
「私にも決める権利あると思うんだけど?ねぇ?まぁ、別にいいんだけど」
「ま、こう言ってるし泊まっていいんじゃない?うちの学校は泊まるなとか言ってるけどバレなきゃ問題にはならないし。ここにいる奴は全員事情を知ってるからいうつもりもないし。うんいいじゃん泊まっちゃえ」
「…本当にいいのかな…両親が捜索願いでも出したら…」
「そん時はそん時だ。一応、手助けはするよ。僕としては
「…うん。そうかも、いや絶対にそうかも」
「ま、1日2日いなくなったところで気にしないでしょう!それよか、おい、
「やっとあたしの事名前で呼びやしたね?あなた♡」
「…………玄関できっと気持ちのいい夢でも見てる教師さんの始末よろ」
こいつのおふざけは気持ちスルー。
「いや、やだよ。
ん?聞き間違いかな?「
「
「よし、二人で運ぼうか!
半分ニッコリ笑顔の半分脅しを含ませた笑みは十分に効果を発揮して
「この先生は、教えてたら寝てしまったという設定にしよう。起きた後にあれこれと証明しようとしても実際に寝てることが証拠として確定済みなんだから意味ないし。親がもしきたらそう言えばいいと思う。写真でも撮っておけ」
「さて、運ぼう!せーの!重!」
あ!ヤバイ落としちゃった。ま、起きてないし結果オーライやよね!
でも、落とした原因はわかっております。
「おい、
「あ、わかった。やりまーす。弓月ちゃん、
「よし、よろしい」
こいつのところに、何人もの女に飢えた男を送り込むことを材料に契約はここに結ばれたようだ。
「おいしょ、と。とりあえずソファの上に寝かせといたから。まぁ、ふつうに見たら職務怠慢ですね。これは」
「ありがとう…あと、これ。私のメールアドレス」
annasann0324@dokomo.ne.jpと書かれた紙を
「ほい、どうも。さて、と僕はお暇するよ。その人絡みで何かあったら言って。僕も危害を加えちゃったから僕なりの形で責任は取るよ。」
「うん。ありがとう、またね」
「ほーい。
ま、心配ないだろう。一応、コイツ空手で黒帯だから大丈夫でしょう。
「任された。
「じゃあねー。お邪魔しました」
そう言って、さんの家を僕は出た。
ポケットから貰った紙とスマホを出して、
「あ、
またまたスマホを開いて、家に電話をかける。プルルルルと家に繋がった音がしてそのまま適当に「クリスマスキャロルの〜」と歌ってたら応答された。
「はい、もしもし。
「あ、
「コンビニで麦茶二本とハーゲンダッツをたくさん買ってきて。それと買うものじゃないけど気をつけて帰ってきてね」
「いや、ハーゲンダッツは買うよ。いちごでいいんだっけ?しかもここら辺車とか全然通らへんから大丈夫や」
「ハーゲンダッツはキャラメルバタークッキーとバニラとマカデミアナッツとストロベリーだからね?覚えた?んじゃ、よろしくー」
「おい、ちょっとまっ!」
僕が言い切る前に既にプープープー切られた音がした。
「あんにゃろう。後で締めるか」
そう言いつつ、コンビニに足を向ける僕も甘いんだろうなぁ。ふと、仕舞おうとしたスマホがまた音を鳴らした。
「今度はなんだ?」
のろのろっと画面をタップして通知を確認すると
『起きたら襲いかかってきたよー(泣)後ろ回し蹴りしたらなんかピューって感じで帰っていったよ。取り敢えず弓月ちゃんは
「…これ、絶対報復しにきた!とか復讐とかやり返しくるやつじゃない?…」
一人、
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