1-エピローグ


「可哀想に」

巫女は呟く。

どことも知れぬ山の上、何もかもが燃え尽きた、地獄が通り過ぎた後の景色。

「可哀想に」

ただ彼女の前の一本の薪だけは燃え尽きることがない。

「可哀想に」

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