間章
6-?
「この記憶はだめだ、役に立たん。次だ」
「役に立たないことないよ。だって」
真っ白な空間、無数の本棚。
目の前の真面目そうな顔をした青年が本棚の海をかき分けると、ひとかたまりの情報が俺たち二人の間に浮遊する。
「ストーリーを追ってはいけない。本質はそこに無い」
「本質がこれか」
再生される。
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