冒頭から面白い作品になりますが、私がどっぷりと世界観に引き摺り込まれたのは第四章の『遠い国からの来訪者』のボスキャラの登場シーンからでした。
　その強烈な個性と理不尽な能力で主人公が絶望的な窮地に追い込まれるシーンは特に息をするのも忘れるほどでした。
【魔人】はこの章以前にも出ましたが、このキャラクターの登場に、作中に於ける【魔人】の格が上がり、物語に一層の厚みが生まれる重要な章にもなったように思います。
　その後も安定して重厚なストーリーが進み、その都度の主人公の活躍も、最強系やチート物では味わえないような、緊張感があるからこそ生まれるカタルシスに酔いしれることのできる作品となっております。

　テンプレ系、謂わば『なろう系』と呼ばれるジャンルに厳しい僕の友人も絶賛したほどの緻密に作り込まれた素晴らしい出来の一作です。

　ぜひ、テンプレに飽きた方、重厚な物語が読みたいそんな方にお勧めの傑作です。

隠れた名作を見つけました！
ここまで連載を続けているのと凄いですが、たくさんの登場人物を出しながらもちゃんと認識できる文章力は凄い。ありきたりなテンプレモノに飽きている人にオススメします！

個人的な意見になるかと思いますが現代を舞台としたダークファンタジーやホラー系を書こうと考えてる作者は参考にした方がいい作品かと思います。

カクヨムに投稿を初めて半年しか経っていない若輩者の私が言うのもなんですが、暗い雰囲気を持った作品は伸び難い感じがします。

私は伸びないと気分が落ち込んでしまい別ジャンルの新作を作ってしまいますが、一つの作品をここまで続けているのは同じ作者としてとても御手本になります。

好き嫌いは分かれる作品かと思いますが是非一度読んでみて下さい。
独特な世界観にハマりどんどん続きを読んでしまう作品です。

ある青年が1人の少女と出会い今まで演じて来た「いい人」をやめ「嫌な奴」になり、少女の隣に並び立つため様々な事件に巻き込まれながらも奮闘する話。

なんの能力も持たない青年と『ユガミ』と呼ばれる怪異の退治を専門とする家系に生まれた少女とが繰り広げる怪奇譚。

個性的なキャラクター達、短編集の様な物語構成で読みやすく、面白い作品です。

初めに言っておきます。
この小説は普通以上にワクワクドキドキする小説でした。

私は多種多様に小説を読みます。
それこそテンプレに成りつつある転生ファンタジー物から恋愛小説、果てはカン…これは良いですね。最近ではVRMMOを題材とした小説も流行る中、現代SF物語の中では衝撃の作品でした。

何より主人公の我が強く合理的な所が良い！凄く良いと思いました！
作品を読んでゆく中、ヒロインと主人公の掛け合いも興味深く、後半になればなるほど、パートナーと側からは見えても主人公の面倒臭い性格と合わさってニコニコニヤニヤさせてくれる作品でした。

私はこの作品がどこに着地するのか、そして主人公の将来が凄く気になる作品でした。

長々と長文を失礼しました。