第18話 家康
岐阜から戻って数日後、元康は家臣たちを、城の広間に集めた。
主座に着いた元康は、一同を見回す。
呼んだのは、酒井忠次や石川数正ら重臣たちだけでなく、米津常春、内藤正成たち古参の者、榊原康政のような新参の若い衆、そして夏目吉信や渡辺守綱ら一揆に加担した者たち等、ほぼ全ての家臣である。
「此度、家中の備えを改める事にした」
皆事前に通達があったので、静かに元康の言葉を聴く。
「先ずは酒井小五郎忠次」
元康が呼ぶと、はっ、と低い声で筆頭家老の忠次が返事をする。
「お主は東三河の者たちの旗頭とする」
「承知しました」
何時ものムスッとした顔で、忠次が答える。
元康は忠次から視線を外し、家臣たちの末席の方を見る。
新参の東三河衆、菅沼定盈と西郷清員が座っている。
定盈と清員は共に今川に叛旗を翻すし、国を追われた身である。
二人は元康を頼って岡崎に来たのだが、元康が兵を出し、領地を取り戻した。
「西郷孫九郎に、小五郎どの妹を娶らせましょう」
戦さの後、そう高力清長が提案してきた、もちろん忠次の考えであろう。
西郷家は東三河では有力な一族、取り込むのは重要な事だ。
元康は同意し、東三河の統治は忠次に任せたのである。
「では次に、石川日向守家成」
石川家成が、ははっ、と優雅に頭を下げる。
「お主には西三河の者たちの旗頭とする」
「承りました」
少し高い声で、家成が答える。
家成の母は元康の母於大の妹だ、だから家成は元康の従兄弟になる。
だがそれより大切なのは、その母が刈谷水野家の者だという事だ。
それで水野と接する西三河を、家成に任せるのである。
ただ家成の才覚を、元康は全く信用していない、実質的には、家成の叔父にあたる数正が差配することになる。
元々、今回の軍の備えについては、数正の案だ。
松平の目下の敵は、東にいる今川である。
しかしそれよりも重要なのは、西にいる織田だ。
確かに織田とは手を組んだ、だがだからと言って安全とは言えない。
信長の動向は気になるし、叔父の水野信元は油断できない男だ。
「そう言った駆け引きを、拙者が行います」
そう数正が言ってきたのだ。
確かにそういう事は、数正が向いているだろう。
元康は策を採り上げ、東西それぞれを旗頭を任命した。
「次にわし直属の馬廻衆、旗本先手役を三名、任命する」
まずは、と家臣を見回し、元康が告げる。
「本多彦三郎広考」
ははっ、と低い声で広考が応じる。
本多広考は、松平譜代の五家の長老たちの中で一番若い。
だからそれぞれの家に回り、誰を兵士に出すか、何人出すかを調整する役を任せるつもりだ。
つまり戦さの指揮ではなく、軍の整備、軍政をやらせようと言うのが、元康と数正の考えである。
「次に、鳥居彦右衛門元忠」
ははっ、と少し高い声で元忠が応じる。
渡り衆の頭である元忠には、武器と兵糧の調達を任せるつもりだ。
それは元忠自身が、申し出た事でもある。
普通戦さになると、領内の地侍に陣触れを出し、彼らは手弁当で集まる。
武器も兵糧も自前だ、その代わりに、それらを用意する費用として、領地を与えているのである。
しかし三河は貧しい為、兵の武具は粗末になり、兵糧も少ないので集まる兵士も少なくなる。
そこでそれらの一部を、元忠が調達する事にした。
特に高価な鉄砲は、元忠が用意しなければ、誰も買い揃える事など出来ない。
元忠の父、忠吉から貰った銭はみな、元忠に預けている、更に茶屋四郎次郎からの矢銭も、元忠に任せる事にした。
要は銭金の事は、全て元忠に任せるのである。
人は本多広考、銭は鳥居元忠に任せ、最後は実際に元康の側で軍を指揮する者。
「では・・・・最後にもう一人・・・・・」
元康は中々言わない。
言いたくないのだ。
が、言うしかない。
「本多平八郎忠勝」
その名を口にすると、家臣たちの間に動揺が走った。
皆、恐らくは、忠勝の叔父の忠真か、大久保忠世だと思っていたからだ。
当の忠勝自体も、名など呼ばれると思っていなかったのだろう、退屈そうに欠伸を繰り返し、元康の言葉など聴いていない。
「平八郎」
大きな声で元康が呼ぶと、ようやく気づいて、忠勝は顔を向ける。
「なんで御座る?」
その呑気な声に、元康は苛立つ。
「先手役に任ずる」
「・・・・・・お、おう」
意味が分かっているのかいないのか、忠勝が答える。
「おうで無い、はいと答えぬか」
「あ、はい」
そう答えて、忠勝は首を振る。
「と、と、殿」
忠真を挟んで忠勝の横に座る重次が、思わず立ち上がり声を上げる。
「な、な、ななな、何故平八郎なので御座います?御乱心なされたのか?」
乱心とか主人に言うな、と思いながら元康は重次を睨む。
わしだって嫌なのだから。
今回家中の、軍備を改めるにあたり、元康は数正と忠次に相談した。
と言ったところで、忠次はいつもの様に、何も言わず、ムスッとしているだけだ。
だから数正が案を出し、それを元康が承認していった。
「大久保の七郎右衛門どのがよいでしょう」
先手役の最後の一人、実際の指揮をする者の話になった時、数正はそう言った。
そうだな、と元康も直ぐに同意した。
人物、年齢、力量、それに家柄、どれを取っても、まぁ、大久保七郎右衛門忠世が適任だ。
年は三十路を少し超えたところ、誰もが認める家中きっての武者。
将として大切な、冷静さも勇猛果敢さも持ち合わせている。
それに米津常春や内藤正成の様な古強者も、渡辺守綱の様な若武者も、みな忠世のことは一目置いているし、その指揮なら従うだろう。
「七郎右衛門にしよう」
そう元康が同意すると、それまで黙っていた忠次が口を開く。
「七郎右衛門に命じるならば、事前に呼んで、その旨を確かめるべきです」
「・・・・・ああ、そうだな」
別に忠世だけでは無く、他の者にもその旨は事前に知らせた。
何故わざわざ言うのだ?と疑問に思いながら、忠世を呼びその旨を伝えた。
「身に余る光栄ですが、平にご容赦下さい」
「何故じゃ?」
断る忠世に元康が問う。
「拙者は分家の身、その様な大役を受けるわけには参りませぬ」
確かに忠世は大久保の当主では無い、忠世の父忠員が次男坊なのである。
忠世の伯父であり忠員の兄である、大久保の長老忠俊、今は隠居して常源と名乗っているのだが、その常源は、自分と同じで温厚な性格の息子には領地を任せて、勇猛果敢な甥の忠世は、元康の元に送り、戦さに出させている。
まぁ順当な考えだ。
うぅむ、と元康が悩む。
忠世が断るならば、後は。
「本多の肥後しか居るまい」
本多肥後守忠真は、忠世と双璧をなす家中きっての武者だ。
将としてなら忠世の方が上だと思うが、一騎で戦う武者としてなら、忠真の方が上だろう。
だがそれ以上に、元康が忠真では無く、忠世が良いと思ったのは、忠世の弟忠佐は兄に忠実で、そして兄に劣らぬ武者である。
忠世をしっかり支えていく事が出来るだろう。
それに対して、忠真の甥の忠勝は、役に立たない上に、忠真どころか元康の言う事も聞かない暴れん坊だ。
「殿」
元康の呟きに、忠世が答える。
「肥後どのも、おそらく拙者と同じ理由で、断るでしょう」
確かに忠真も当主では無い。
「だが、そうなこと言いだせば・・・・・・」
安城譜代の七家で衰退している三家を除き、酒井、石川の両家の当主はそれぞれ旗頭に任命している。
「あと残っておるのは・・・・・」
大久保と、そして・・・・・。
「本多の平八郎が宜しいかと思います」
そう忠世が告げる。
「・・・・・・いや、お前、正気か?」
忠世の言葉に元康は驚く。
「あの平八郎だぞ」
「いえ・・・・・・殿」
忠世は少し顔を歪める。
「平八郎には、何かその・・・・何かが、拙者たちには無い何かがあります」
「・・・・・それはあるだろうよ」
呆れながら元康が言うと、いえ・・・・その、と忠世は首を振る。
「殿が思っている様なものでは無く、大器といいますか、なんといいますか・・・・」
ふん、と息を一つ吐き、元康は数正を見る。
数正は眉を歪めている、反対なのだろうが、忠世が言うことを利かないのなら、どうしようもない。
忠次の方を見るが、ムスッとしたまま、何も言いそうもない。
「殿」
元康が困惑しているのを察し、忠世が提案してくる。
「拙者と肥後どので支えますので・・・・・」
「なら最初から、お前らがやれば良いだろう」
「たしかにそうですが・・・・・」
それでも忠世は譲らない。
「ここは長い目で見て、若い平八郎を育てましょう」
うむ、と元康は唸った。
忠世が譲らないのであれば、認めるしかない。
それで忠勝が先手役となった。
だから元康も、望んでの事ではない。
「殿、お考え直しを」
そんな元康に、重次がそう叫ぶ。
「うるさいは、作爺」
忠勝が割って入る。
「彦三郎どのも、その何とかと言う役なのだから、当主であるわしがなって何が悪い」
「己が命じられた役の名も分からぬ奴が、なにを言うか」
そう言って重次が立ち上がる。
やるか、と忠勝が構える、この大バカ者め、と重次が受けて立とうとする。
二人とも、止められい、と間にいる忠真が二人を引き離す。
「止めんか」
元康が大声を上げる。
忠世が無理矢理、重次を座らせて、騒ぎは一応収まる。
「肥後、甥をしっかり見ておけ」
そう元康が言うと、
「ならばはなから、肥後に命じればよろしいではありませぬか」
と重次が言う。
「黙れ」
と元康が、重次に言う。
わしもそう思っておるわ、と心の中で元康は重次に叫ぶ。
「次に領内を見て回る奉行を、三名命じる」
一同を見回し、元康が告げる。
「まずは、高力与左衛門清長」
はっ、と短く静かに高力清長が答える。
「次に、天野三郎兵衛康景」
ははっ、と答える康景は、背中の傷のため、胡座をかけず、足を前に投げ出している。
「そして最後に・・・・・・」
元康は言うのを少し躊躇う、言えば起きる騒動が予想できるからだ。
「本多作左衛門重次」
「あ、はぁ?はぁああ」
予想通り重次が声を上げる。
「何故、拙者が奉行で御座いますか?」
立ち上がって重次が吠える。
「この作左衛門、戦さ場でこそ、殿のお役に立てる者で御座います」
「なにがお役に立てるじゃ」
そして予想通り、忠勝が口を挟む。
「作爺など、戦さ場で叫んでおるだけではないか」
「なんじゃと、平八郎」
「やるか」
予想通り、二人がいつもの取っ組み合いを始めようとする。
「二人ともよさぬか」
これも予想通り、いつもの様に、忠真が止める。
もっとやれ、と渡辺守綱ら若い衆が、喧嘩を煽る、石川家成が楽しそうに喧嘩を眺める。
「止めぬか」
元康が声を上げるが、当然、止まらない。
グッと忠次を見ると、プイと顔を背ける。
「いい加減にせい」
一段と大きな声を元康が上げる。
重次を大久保忠世が抑え、忠勝の方を、家中一の巨漢大久保忠佐と、家中一の剛力植村家存が抑え、ようやく騒ぎが収まる。
此奴また大きゅうなったなぁ、と忠勝を見て元康は思う。
十三の初陣の時、既に背丈は大人並みであったが、近頃は背丈も伸びたが、それ以上に、肩幅が広がり、目方が増えて、がっしりした身体になった。
もう叔父の忠真では、抑えきれなくなっている。
まったく、からだけでかくなりおって、と元康はため息を吐く。
それにしても・・・・・・・・と重次の方を見る。
重次もそれなりに背丈はあるが、それでは忠勝の方が頭一個、大きい。
年も既に四十だ、それなのに全く構わず、取っ組み合いの喧嘩をしようとする。
作左もようやるなぁ、と元康は呆れる。
「作座、お前を奉行に任ずるのはなぁ」
皆が席に着くと、元康は静かに告げる。
「この三河で、平八郎を除けば、お前の言うことをきかぬ奴が居らぬからじゃ」
「な、なんですか、それは」
重次がその後も何か言おうとするが、プイと元康は顔を背ける。
「それでは次に」
威儀を正して、元康は家臣たちに告げる。
「此度、織田どのが公方さまを奉じ、上洛する事となった」
おおっ、と重臣の間で声が漏れる。
しかし末席の方では、クボウとはなんじゃ?じょ、じょうらくとはなんのことじゃ?とヒソヒソと話している。
無理も無い、三河の田舎侍たちにすれば、公方も牛蒡も無いし、京も昨日も無い。
「そこで藤井勘四郎」
名を呼ぶと、はっ、と一人の男が返事をする。
藤井松平家当主、勘四郎信一だ。
「お主は手勢を率い、織田どのと共に、公方さまの上洛をお手伝い致せ」
承知しましたと、信一は頭を下げる。
信一は松平の一門衆、元康の祖父清康の従兄弟にあたる。
とは言え年は元康の四つ上の三十路、一門衆の中でこういった事を一番命じやすい年齢だ。
信長は、取り敢えずの兵で良いといったし、その事は信一にも言っている。
無茶をして織田の将の手柄を奪うことも無いだろうし、かと言って何もせずに居るという事も無いだろう。
臆病では無いが、温厚な性格なので、程良く働いてくれるはずだ。
「頼むぞ」
元康が言うと、はい、と落ち着いて答える。
「では次に、石川与七郎数正」
名を呼ぶと、ははっ、と数正が答える。
「お前はこれより甲斐に向かえ」
甲斐・・・・・?と重臣たちが囁き合う。
「甲斐の武田に、駿河の今川を攻めるように頼め、そして当家は遠江、武田は駿河を領するように、盟約を結んでこい」
元康の言葉に重臣たちが動揺する。
「ま、まことに御座いますか?」
と忠世が声を上げる。
「そのような事、無理で御座いましょう」
と家成が眉をひそめる。
しかし家成の隣に座る数正は、承知いたしました、と頭を下げる。
数正も事前にこの話をした時は、無理で御座いましょう、と家成と同じことを言った。
そんな数正に、
「織田どのがそうする様にと、言ったのじゃ」
と元康は告げる。
信長が岐阜で元康に言った別の話とは、この事である。
当然元康も、はじめに聞いた時は、無理で御座いましょう、と数正や家成と同じことを言った。
確かに信長は、甲斐の武田と婚姻を結んでいる。
信長の姪を養女として、武田の当主信玄の次男に嫁がせているのだ。
しかしそれは手を結んでいると言うより、織田は美濃を取り、武田は信濃を支配する、それを互いに認めると言う程度のものだ。
一応信長が上洛する事に対し、信玄は美濃には攻め込まないとしているが、これも怪しいものだ。
足利公方義昭の使者が、信長の上洛を邪魔しないよう、信玄に言っているが、信玄には大義名分がある。
それは信玄の嫡子、義信の妻が、今川義元の娘なので、信玄にとって信長は、息子の舅の仇なのである。
今は信玄は、北信濃や上野を攻めているが、美濃が空になれば、美濃を攻めるだろう。
少なくともその、大義名分はあるのだから。
信長はそんな信玄と、元康も盟約を結べと言う、それも嫡子義信の妻の実家、今川を共に攻めようと言う。
そんな事、絶対無理に決まっている、元康はそう思う。
しかし信長には逆らえない、わかりましたと言って、三河に戻ってきた。
「拙者は出目はあると思います」
数正に告げた時、側にいた忠次はそう言った。
そうか?と元康と数正は首を捻るが、どちらにしろ元康にすればやるしか無い。
「これより当家は、武田と結び、今川を挟み撃ちにする」
不審がる家臣たちの前で、元康はそう宣言する。
「それでは最後に、皆に申しておくことがある」
一同を見回し、改めて元康は告げる。
「わしは此度、名を変えることにした」
元康は未だに今川義元を敬愛している、目をかけて貰ったし、命の恩人であるとも思っている。
しかしそれでも今川と手切れになった以上、義元から貰った、元と言う字は捨てねばならない。
捨てると決めて、新たな名前は何するか?元康は悩んだ。
そんな時、信長が稲葉山を岐阜と変える話を聞いた。
新たな名は、僧が考えたのだと池田恒興が教えてくれた。
それは良い手だと、元康は思った。
早速、松平家の菩提寺である、大樹寺に向かい、住職の登誉天室に頼むことにした。
大樹寺で天室にその事を話し、その後しばらく、天室と世間話をした。
そうしていると、なんとなく元康は家臣に対する愚痴を、天室に漏らしていた。
ニコニコとその愚痴を聞いていた天室が、
「それでは良い名があります」
と言ってその場で、さらさらと書いてくれた。
家臣たちの前で、近習の阿部正勝が、その半紙をバッと広げて見せる。
「家康」
その文字を見て、皆が呟く、元康も天室に見せられた時、同じ様に呟いた。
「書経に、家用平康、という言葉があります」
書き終わると、天室はそう告げる。
「家用平康・・・・・・」
元康が繰り返すと、天室はニコリと頷く。
「家を用って平らかに康し、という意味で御座います」
「平らかに康しか・・・・・簡単に言うがな」
元康は顔を歪める。
「殿」
静かな目で天室は、元康を見つめる。
「ご家中の方は、皆、殿の家族に御座います」
「・・・・・・っく」
小さく呻く。
「自分の父が気に入らぬ、息子が言うことを利かぬ、それに比べ隣の家の父は優しそうだ、息子は素直そうだ、では取り替えよう、と言うことになりますか?」
「それは・・・・・そうだが」
「ご家中の方々は、縁により、殿の家族となったのです」
天室の言葉を思い出しながら、元康は家臣たちを見回す。
確かに今川義元を支えた太原雪斎の様な優れた人物は居ない、信長のところにいる滝川一益のような、異能の才を持つ者も居ない。
何かと言えば喧嘩をするし、主人である元康の言うことを聞かない、公方と牛蒡の違いもない、そんな家臣たちだ。
それでも門徒の一揆が起こった時、元康の側にいて、敵に通じている者はいなかった。
一揆が終わり、帰参を許せば戻って来たし、その後寺院の不入の権を取り上げても、再び一揆に奔ることはなかった。
それで良いではないか、そう元康は思うことにした。
優れていないかもしれない、才覚がないかもしれない、それでも律儀だ。
これが自分の家臣なのだ、自分の家族なのだ。
そう思いながら、元康は家臣を見回し、大きな声で宣言する。
「今日よりわしは、松平次郎三郎家康じゃ」
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