第46話 嫌われる話をしよう

 今から、超小さい話をします。そういうの見ると目が腐る人は、見ない方がいいよ。


 って言ったものの、大した話ではないのです。なんていうか、評価の話です。小説投稿サイトの、ランキングとかそういうの。それも、みみっちいレベルの。

 ある投稿サイトの「詩」ジャンルと言えば、何か書いとけば大体その日のランキングに載る感じだったのです。二年前は。今はそこそこ、競争があるみたいに見えますが。たぶん、詩人が増えたんだと思う。

 ある日私は思ったんですよ。ふと。こんなんでええのか、って。何がって、書いた詩が大体、日間一位になるの見て。何か、まずいんじゃないかって思ったんです。何がまずいのかっていうのはその時は、言葉に出来なかったんですが。

 今ならはっきり言えるんですが、まあ、平たく言うとこうです。「バカみたいなもん書いてランキング荒らすな見苦しい」っていう。ああー、これ、他人に絶対言っちゃいけない言葉。だけど、過去の自分には言える。誰か刺さった人いたら、すいません。あなたに刺してない、自分に向けてるから、切っ先。


 当時、評価たくさん頂いて嬉しかったんですよ。しかし、今考えると、たぶんそれって「頑張れよ」って意味だったんだと思う。先輩たちからの、応援ポイント。ド下手な新人にはメチャメチャ優しい場だった。そうやって、新人を育てる人が沢山いるんだと思う。今はどうかと言えば、今もそうだと思う。ほんと、新人に優しいですよ、いい先輩が沢山いる。


 ある物書き仲間が何人か、そういう「優しい場」から敢えて離れたりしましたね。私、何となく気持ち分かるなあ。まあ、私なりに、って事ですけどね。たぶん、自分の文章の、本当の評価を知りたいんだと思う。そんで、数字見て、そうか、って思ってるんだよ。うん。がんばろうぜ、ってしか言えない。この場で。直接は、言わないよ。


 優しい場は、必要なんですよ。それが無かったらたぶん、私は今こんな風に、書いてないですね。ほんとに。

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