第41話 現代詩手帖・12月号の感想

 なんだろなあ。現代詩って、結局、なんでもいいのかもしれない。


 まず、平川綾真智ひらかわあやまち氏の「『拡張現実』の行方 web空間とのハイブリッド」を読みました。(なぜ始めに読んだのかは、前回の、名もなき物書きの反乱40を参照)

 冒頭は、学者っぽい事が流暢にサラサラ書かれていて。正直その文章は、頭の悪い私のスポンジを何らの障害も無くサーンッ! と通り抜けてゆきました。

 そんでその後は、ほぼほぼ、平川さんがやってるツイキャスの活動の事とかが書かれていました。それは真夜中に始まる、朗読ライブなんですが……私は先週末(2020/12/12)、初めて視聴しました。

 ライブの感想は……何か、凄かったです。朗読する詩人は、多彩ですね。朗読なんか人生初だよ、っていう感じの参加者もおられたし……かと思えば、こりゃあ超絶美声すでにベテランアイドル(高校生)だな、ギターも歌も上手い! って感じの人もいて。声美女探しの趣味がある方は、かなりお得だと思います。視聴・参加費いらないし。興味のある方は、いっぺん聴いてみてください。→「MIDNIGHT POETS~詩人たちのオールナイトMDL」Twitter「#MLD」毎週土曜24時~

 私くらいの世代の方、ご存じかもしれないんですが……赤坂泰彦あかさかやすひこのミリオンナイツっぽい雰囲気でしたよ。何かラジオみたいな。


 で、現代詩ですよね。ということで、私が「現代詩手帖」に掲載されている詩の中で、とくに気に入った詩を紹介します。それは、平田俊子氏「前科」です。

 内容は、現代詩手帖を購入するか何かして、確認していただいたらいいと思うんですがね。丸々載せられないので、ここに。

 しかし、どう言ったらいいのかなあ。平田さんとお話したらたぶん、面白そうだなあ、とは思いました。なにせ、冒頭が凄いんですよ。「前科のある人が世の中にはいる」っていう。これ、まあ事実だし皆、知ってる事ではありますよ。でも、いちいち言葉にしないじゃないですか。「生理用品を使うのは、女だけじゃない」みたいに。いや、そうじゃない。そういう意味じゃあないんですよ、うん。とにかく、平易な言葉だし、場合によってはメチャメチャ、空気読めてない人みたいな。そんな事言ったって、しかたないじゃないの、としこさん。そう言いたくなるような、そんな感じでした。わかるんですよ、前科のある人が世の中にはいる、って事がテーマでは無い事くらいは。でもまあ、そういう事をいちいち突っ込むのは、私の癖なんでね。これをやんないと、私が何か書く意味無いから。すいませんね。


 それにしてもですね。現代詩手帖、三千円ちょいするんですよ、一冊。何よりも驚いたのは、詩人の住所録がある事かなあ……これ、大丈夫なんですかね。ファンレターは本人に直接送れって、そういう事なんだろうか。ううーん……詩人界、謎が深まるばかりなり。 


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