第31話 上手く書けない。
嫌な事があったら作品にしろと、他の物書きに言った事があるし、言われた事もある。それは正論だと思うし、それがあるべき姿なんだろう。しかし、頭の中が煮えていると、そんな事も言っていられない。なにしろ体に悪い。だからボヤく。
色々あった後、書けなくなった。
「人間が怖い。何書いてもダメなんじゃないかって思う」
ある物書き仲間にそう打ち明けた時、こう言われた。
「人間は怖いです。私はそういう事が、何度もありました」と。
しかし、”むらさき毒きのこ”という物書きがボヤけば毎回、怒る者が二~三いるのが常である。「お前が悪いんじゃ、何悲劇の人ぶっているんだ」「あんたは自分の仕出かした事が理解できていない」「公の場で発言するのだから批判を覚悟で書いているんだろうな」「発達障害」「特定の人を悪者にして楽しいか、悪質だ」「信者に慰めてもらって満足か卑怯者」「むらさき毒きのこという作者を批判する気持ちに同意します」とか何とか、コメントを書き込まれた。
敢えて言いますが、誹謗中傷も甚だしい。書き込んだ人は「誹謗中傷では無い」と仰ったが。どうやらお互いの誹謗中傷の定義が違うようだから、辞書を引いて提示したところ、馬鹿にするなと怒られる。じゃあ、どうすればいいのか? 会話の前提すら異なる場合、会話にならないではないか。
励まして下さった方が多くいたので、何とか持ちこたえています。こういう時に親切にして下さった方の事は、忘れない。踏まれた頭を更に踏む奴がいた事も。
上手い人は、こういうのをネタに笑える話を書くんだろう。しかし私は下手なのだ。ハッキリ言って、書くのが上手くない。頭の中が煮え切って、心臓が変なリズムで跳ね上がったり縮んだりする。そうすると、まとまった物語など書けなくなるのだ。どうしてくれる。
一体どうしてくれるんだ、と思うんだけど、まあ、自分で立て直すしか無いんですよ、こういう時は。あとは、同じような目に遭った人に、打ち明ける。それしか無い。どんな道にも、先達がいるものです。そして険しい道を行く人の後には、大きな道がある。そこには、悩む人が沢山いる。自分だけでは無いと、気が付く事で、深刻な結果は回避できると、思う。
あとは、そうだなあ。君の事情は知らない。メンタルの波がある事も、知らないんだ。私は医者でも無けりゃ、君の母親でも無い。ハラワタぶちまけられても、持ってくとこ、無えぞ。そういう事だ。
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