第3話 作風というか作者の性格というか・・・

もう、下品(または卑猥)な言葉を発したくない。そう何度誓った事か。


仲間の作家志望(Y)が発した言葉が、今頃になって私の決意に水を差す。

袴(はかま)の隙間問題である。

袴って、肌襦袢(下着)、着物、帯、袴、の順に着るんですよ。だから、腰の部分に隙間があるからって、色々見えちゃう訳が無いんですよね。だって、しっかり着物を着つけて、その上からさらに履くものだから。


知らないって、妄想の源泉だと思います。


「あの隙間から手を入れたら触れそう」


近所の神社の巫女さんを見た際の、感想をのたまうY氏。


「隙間から手を入れて、着物の裾をめくって触るのですか」


脳内でシュミレーションしつつ確認する私に対し


「いえ、隙間から手を入れてまさぐるのです」


袴の下の構造に対する無知&不埒な計画を述べるY氏。まさぐったって、着物の下には肌襦袢もあるんだぞ。ペラッペラの化繊スカートまさぐるんとは訳がちゃうで、捲(めく)らんでどうする。


Y氏の家の近所の神社の巫女さん、気を付けて下さい。Y氏は、せめて顔つきだけは平静を装うでもして、お巡りさんを呼ばれないようにした方がよいと思います。


さて、そんな袴ですが。着付ける際、体が細い人は肌襦袢の下にタオルを巻きつけるんですね。帯をぎゅっと締める際、食い込むほどの肉が無いと着崩れやすいのです。で、私はさっきY氏とのやりとりを思い出し、思い付いたのです。


「細っこい巫女さんが戦う度に着崩れる話とか、どうだろう」


と。で、下男(げなん)はそれを知っててなお、着付けの際タオルを巻かない。

(なぜお世話係が下男なのかというと、卑屈な様子が悶えるからです。若い頃の志垣太郎「あかんたれ」のイメージ)


「あんたの着付けがあかんのや!この役立たず!」


下男を罵る巫女さん。子供っぽいのか無知なのか、下男の計略に気が付かない。しかも、袴の下の着物は”わざと”小さいサイズで短い。袴の隙間から色々見えるので、目のやり場に困るデザインに。


うーん。誰が読むんだ?













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