夕食不協和音


すべり台から

みんな転がり落ちていた

まるっこいみんな

それが悲鳴をあげていた

お母さんたちはにやにや笑って見つめていた

夕食の献立を考えているのだ

スポイトを使用しての味見が行なわれるだろう

パンの耳とパンの鼻とパンの口を放り込んで

強火で煮込めば完成するのだろう

それはけして間違ってはいない

かき混ぜろ

自分の利き腕がそこに浸かってることに気付かずに


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