虹の降りる場所
わたしは探した
死に物狂いで
必ず何処かにある筈だった
ただそれは見かけほど単純ではないのだ
それだけだ
虹の降りる場所
それを探していた
気付けば老人になっていた
時計の針は意味を失くした
頭の中だけはあの頃と同じままだった
もう駄目かもしれない
虹の降りる場所は二箇所あった
だから一つぐらいは見つかるだろうと思っていた
駄目だった
もし三箇所あれば何とかなったのに
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