レベルアップその2

「スー。今からあいつに仲間を呼ばせるから、ちょっと手伝ってくれ。」


『スー!』


仲間を呼ばせるには俺達を脅威な敵、1人じゃ無理だと思わせる必要がある。

まぁスーがいればそんな事は簡単だ。


「よし。スー"ファイアモード"」


するとスーの体が炎に包まれやがて炎の球体が姿を現した。

スーは火と風の魔法化ができるので昨日帰ってからスーに教えておいたのだ。


Lv3のレッサーウルフにならこの状態のスーを見せる事で脅威だと思われるはずだ。


「!?ワ、ワォーーン!!」


案の定レッサーウルフは仲間を呼んだ。少しの静寂の後ガサガサと音がし始めしばらくするとレッサーウルフ10体以上に囲まれた。


嬉しい事にLv5のレッサーウルフが何体か混じっていた。


「スー。火力を上げてウルフ達を焼き尽くせ!」


ボォオオ!


さっきまではスーに火力を落としてもらっていた。そうしなければレッサーウルフに逃げられる可能性があったからだ。


スーはレッサーウルフを次から次へと焼き尽くしていった。やがて俺の周りは焼け焦げた跡が残り何10個もの魔石が落ちていた。


何箇所か火が燃え移っていたがそれはスーに吸収してもらって火事になる事はなかった。今度からは火じゃなく、風にしようと思う。


スーのお陰で俺はLv5になったので俺はステータスを見た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前 アレン 5歳 Lv5

種族 人間


体力 2100

攻撃力 50

防御力 1500

敏捷性 3600

魔力 5


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「え!?何これ?怖!!」


魔力は全く上がらない。攻撃力は少しずつだが上がっている。が、問題は他の3つが異常なほど上がっている。アーサーの比じゃない。遥かに凌駕している。


俺はスーがレッサーウルフの魔石を食べ終わったのを確認してステータスを見た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 最強のスライム "スー" Lv5


体力 200

攻撃力 60

防御力 60

俊敏性 260

魔力 4200


スキル

物理攻撃無効


ユニークスキル

魔力魔法吸収

魔法化

同族吸収


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いや、お前も怖いな。魔力量やば!っていうか俺より攻撃力高いし。」


『スーー!!』


スーは自慢気に胸?を張り出し体を反らせていた。まるで、えっへん!って言ってるみたいだ。


俺はこの結果に震えていた。

これは本格的に夢が現実になるかもしれない。そう思ったのだ。


「よし!スー!俺達で最強の勇者を……いや、史上最強の勇者を目指すぞ!!」


『スーーーー!!!』


俺たちは森を後にして、家に帰った。

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