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ムカついたので、フォークでケーキ半分取って、笑顔で彼の口元に運んだ。


「はい、あーん♪」


「ちょっ大きいって…ムグッ!」


開いた口の中に、思いっきりフォークをつっ込んだ。


「んっん~!」


顔をしかめ、それでも何とか食べている彼の姿を見て、ちょっと気が晴れた。


「ふふっ。口の周り、クリームだらけよ?」


ティッシュで拭いてあげようとしたら、その手を掴まれた。


「美咲…。舐めて取ってよ」


「え~?」


「誰のせい?」


それを言われると…。渋々顔を寄せて、彼の頬をペロッと舐めた。


続いてクリームをペロペロ舐めていると、いつの間にか彼の唇を舐めていた。


「んふふ…。くすぐったいなぁ」


「んっ…」


開いた彼の口の中に舌がすべりこんでしまった。


そのまま頭を引き寄せられ、唇が重なる。これじゃあディープキスだ…。


でも彼の口の中も甘く、あたたかい…。舌がとろけてしまいそう。


「ふっ…。結構大胆だね、美咲」


「…しばらく密会できなくなるかもしれないからね」


「え~? それはヤダなぁ」


「学生としては良い子になるって言ったでしょ? さすがにテスト期間はカンベンしてほしいわ」


「はいはい。じゃあテスト返却されたら、泊まりに来ても良い?」


「…終わったら、ね?」


「うん。じゃあその間、ガマンできるように美咲を充電させてね?」


そう言うなり、いきなりお姫さま抱っこされた!


「きゃあっ!」


「可愛い声は、こっちで聞かせてね」


連れてかれたのは、ベッドルーム。



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