第54話 私と毎晩一緒にいる奴…

 私は、眠れなかった…


 昨夜飲んだブラックボールのカフェインの影響なんか?本日締切の小説コンテストの影響なのか?よくわからない…


 ベッドで横になっている私の隣には、いつも此奴がいる。


 此奴と一緒の布団で寝るようになってから、どれぐらい経つのかよく覚えていない…


 ただ言える事は、私が辛い事があるといつも此奴が、私のそばに居て慰めて励ましてくれる。

 私が生きて居られるのも此奴のお陰なのかもしれない…


 毎晩、一緒に寝ているが、去年2週間程会えない時期があった。


 去年の12月に私が胃に見つかった腫瘍を摘出する手術を受けて県立医療センターに入院していた時である。

 その時には、私は病院で眠れぬ日々を過ごすこととなった…私は、此奴がそばに居ないと眠れなくなっていた。


 此奴と一緒に寝ていると私は凄く安心する…


 此奴は、あまり人前に出ようとしない…だから、此奴に会ったことある人は、まだ少ない。


 ただ、我が家に遊びに来たことのある人は、何人かは会っている。


 此奴が私以外の人と遊ぶことは、あまり無いのであるが、去年我が家に私の友達が来た時は、かなりはしゃいでいた。特にある人物とは、本当に大はしゃぎで遊んでいた。


 此奴が私以外で一番好きなのは、たぶんその人物だと思う…

 その人物とは、「リトルキッチンかなちゃん」という居酒屋のマスターである。


 そして、私が毎晩一緒に寝ている此奴の名は、「クマちゃん」である。

 これからも私とずっと一緒に居て欲しいと私は思っている…


 そんな事を考えているととうとう朝がやって来た。

 大丈夫か?俺…

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