第39話 謎の抽選会
私は、朝風呂に入っていた…
天気のいい日の朝に入る風呂は気持ちがいい…
湯舟に浸かりながら、私は昨日の事を思い起こしていた。
昨日は、午前中から夕方まで尼崎探検隊のツーリングツアーを楽しんだ。
だが、眠ると記憶が少しずつ消えてくる。覚えているのは、ツアーのお開きの時に私の家の前で皆んなで戯れているところを妻に目撃され、その後、妻が言った台詞である。
「明日は、外呑み禁止だからね〜」
私は、動揺する事なく、処分を受け入れるつもりでいた。
こういう事は、年に数回ある。だから、何の動揺もなく私は、いつも「はい。」と返事する。
そして、私は思った。
「昨日は、楽しかったから、まぁ〜いいか!」
風呂から上がるともう10時を過ぎていた…
「朝ごはんどうしようかな⁉︎」と私は思った。
そして、近所のスーパーに行く事にした。外に出ると空には雲一つない青空が広がっていた。気持ちのいい天気なので歩いて行く事にした。
約3分歩いた所にスーパーはあった。入口の上の看板には「関西スーパー」と書いてある。
私は、惣菜数品とおにぎりを買った。飲物は、昨日の飲み会の残りが家の冷蔵庫に入っているのを確認していたので、買わなかった。
レジで精算すると「1149円」であった。レジ係のおばちゃんが言った。
「1000円超えてますので、あちらで抽選出来ます。」
どうやら、その日は抽選イベントが行われているようであった。
私は、サービスカウンター前に作られた抽選コーナーへ行った。
そして、係の男性店員にレシートを見せた。男性店員は、レシートに判子を押して返しながら言った。
「この箱の中の三角くじを1枚お引き下さい。」
私は、言われた通り三角くじを1枚引き、男性店員に渡した。
男性店員は、私に見せながらくじを開けた。白紙だった。つまり、ハズレだったのである。
男性店員は、言った。
「ハズレなので、この中からお好きな物を一つお取り下さい。」
テーブルの上には、数種類の小袋のお菓子が置かれていた。
私は、その中から「かっぱえびせん」を取った。
それから、私はスーパーの出口に向かった。
「ハズレでも、お菓子が貰えたから、まぁ〜いいか!」と私は心で呟いた。
そして、思った。
「今の抽選、ハズレはお菓子だったけど、当たりだと何が貰えたんだろう?」
そんな疑問を抱きながら、私は外に出た。
外は、風がなく春らしいポカポカ陽気だった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます