第8話 竹林君を待つ間に…

今朝は、なぜか?かなり早く目覚めてしまった…二度寝をしたかったが、眠れない…そして、布団の中でただボーっとしている。

それがまるで雲の中にいるように気持ちよく感じられた…


朝一番で病院に向かい診察の受付を済ませる…今日も耳鼻科の診察は竹林君であった…本当は、竹林先生と言うべきなのかもしれないが、もう彼との付き合いも5、6年になる…気のいい奴で私は好きだが、他の患者からはあまり人気が無い。

何故なら、彼は少し時間にルーズなところがあり、いつも必ず診察時間に15分ほど遅刻してくるのである。多分、この5年間で私が知る限り一回しか診察時間に間に合ったことがない。

診察までまだかなりの時間があった…


私は、思いたって駅前のうどん屋さんに行ってみた…

随分この店ともご無沙汰していた。

店内に入ってスタミナうどんを注文する…待つ間も無く目の前にうどんがやって来た。

私は、すぐに330円を支払った…

そして、出汁を啜る…やっぱり、ここの出汁は旨い…


食べ終わって店を出て、空を見上げる。

そこには、雲一つない青空が広がっていた…


さぁ〜、竹林君をもう少しだけ待とう…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る