第4話 完全無欠の塩ラーメン
先日、全国のラーメンを食べ歩いているラーメン好きの方の記事を偶然目にした。
そこに、パーフェクト(完全無欠)な塩ラーメンであると書かれていた麺や ひなたの塩ラーメン…
その記事を読みながら、私は「絶対この塩ラーメンを食べてやる!」と心に誓ったのであった…
そして、数日後の昨日の夜TSUTAYAで「ラーメン食いてぇ!」という映画を借りて観た。その映画を観て塩ラーメンが食べたくなった…
翌日の昼ごはんは、ある事情により外食しないとダメなので凄くいいタイミングであった…
そういえば、最近美味しい塩ラーメンの記事をどこかで読んだ気がした…でも、どこで読んだのか?どんな記事だったのか?どこの店なのか?全く思い出せない…
仕方なくモヤモヤした気持ちのまま眠る事となった…
今朝、早く目覚めてベッドでボーっとしていると突然記憶が舞い降りて来たのであった…
そうだ!塚本の麺や ひなた だった…
開店時間の11時30分に到着出来るように11時過ぎに家を出る…外は快晴…真っ青な空が広がっていた。JR尼崎駅までは、歩いて行くことにした。
歩くと少し汗が滲むようなポカポカ陽気で気持ちよかった…
駅に到着して、改札を通る…ピッという電子音がやけに心地よい響きに聞こえた…
ホームに降りるとすぐに電車はやって来た。電車内は、少し暑く感じるほど陽に照らされていた…
一駅で塚本駅に着いた。
改札を出て、線路沿いに戻る方向に約2分ゆっくり歩くとその店はあった。時間は、開店時間を少し過ぎていた…
店内に入ると、4人掛けテーブル席が2つ、カウンターに5席あり、すでに殆どお客が座っていたがなんとか待たずに座ることが出来た…
私は、席に着くなり迷わず、塩ラーメン(味玉入り)を注文した。もちろん、私はラーメン官僚さんが言っていた完全無欠の塩ラーメンを食べに来たのだから、当たり前であるが…
ラーメンを待っていると次から次へとお客がやって来た…私の次からは、並んで待っていた…さすが人気店。
やがて、その塩ラーメンが私の目の前にやって来た…深く白いドンブリに入ってやって来た…
ドンブリの中のラーメンを見て、私は思った「綺麗‼️」全てが綺麗だった…透き通ったスープ、整えられた麺、2種類のチャーシュー、トロッとした味玉、メンマ、ネギ…それぞれが綺麗で全体的な色の調和も完璧だった…
そして、まずはスープから…芳醇な鶏ガラベースの出汁に魚介の旨味と香味を重ねたスープは、色はスッキリ澄んだ色だが味は、口当たりは優しいが何層もの旨味が口の中で広がる癖になる味わい…麺も一気にスルスルっと喉に滑って入って行く感じのシコシコ麺…2種類のチャーシューもそれぞれが違う食感で違う味わいの旨味のあるチャーシュー…味玉は、染み込んだ下味がかなりのハイレベルでとにかく旨い…
何より、スープと麺と具の調和感がすごい…まさに完全無欠の塩ラーメンであった。
食べ終わって、フロアスタッフ、調理スタッフみんなが何度もありがとうございますと言う。感謝の心を忘れない接客態度…気持ちのいい店であった…
帰りに何気なく店の横の公園に目をやると桜が満開に咲いていた…
何となく、心も胃袋も満開になった気がした…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます