第2話時計
いつの世にも時間が停まれば何てバカなこと考える奴はいるが、私もときどき思うときがある。
あの日に戻れれば良いのにと考える。
それが起きたのはまさに偶然であった。僕はいつも学校に通うバスで彼女は次のバス停から乗り込んできていた。だが、挨拶もできないほど場所も離れており、僕が降りる一つ手前のバス停から降りてしまい。会うことはない。
しかし、夜中のことである。ドンドンドンドンと玄関のドアの叩く音が聞こえ、それから
「原田 槙紀さんですね、あなたの恋の力になりましょう。そのための道具をポストにいれておきますね。ただし、注意事項だけは決して破っては行けませんよ。」
私は、ドアに近づきポストを見たすると、中に袋が入っていた。中身には時計がひとつあり、その時計の取説があった。取説にもうひとつ注意事項と書かれた、封筒が同封されており、見ると(これはあなたの恋を成功させるためのアイテムで間違っても変なことに使っては行けませんよ)
バスに乗り彼女の乗り込んできた場所を見て、僕は時間を戻したただしだ、一時間しか戻ることはできないが、充分であった。
それから彼女に告白をしたが、
フラれた。
巻き戻す。それの繰り返しで、デブはダメ服のセンスがダメさまざま言われながらも、何度となくアタックと自分を帰ることで、なんと成功した。それからは彼女との楽しい生活が待っているはずだった。
だが、すぐに飽きてしまい。別れるつもりはないが、また、別に女が欲しくなった。酒の席で何度となくお持ち帰りしたが、セックスを終ると、ホテルに入る前に時間を戻して、なにもせず帰ったりした。
その夜のことジリジリジリジリと黒電話の音がなった。部屋の片隅にそれはあった。電話を何故出たのかわからないが、受話器をいつの間にか手にとっていた。
「原田さん、あなた変なことに使ってはいけないと言ったのに、あなたは約束を破ってしましたね、この代償は頂かなければなりません。」
電話の向こうの音が切れ、フッと意識がとうのいた。
気付いたのは夕方の頃であったか。体の自由がきかない。私の意識は持っているが体が小さく見える。若い母が私を持ち上げ、子守唄を唄っていた。
完
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