第2話

ピピピ·····

「ん·····」

俺の枕元で昨日セットしたアラームが鳴る。5時にセットしておいたのだ。「·····あと、5分·····」

俺はアラームを止めると二度寝を始めた。

·····二度寝というのは恐ろしいものである。あと5分と思って寝ていても気付くと10分、20分と時は過ぎていってしまう。そして気付いた時には遅刻ギリギリの時間になってしまうのだ。

「ふあぁ·····今、何時だ·····?」

俺は二度寝から目覚めると携帯を見た。ただいまの時刻7時30分。

「う、」

その直後家中に俺の絶叫が響きわたった。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ドンガラガッシャーーーーン!!!

あまりに急ぎすぎたため部屋にある時計やら筆記用具やらが倒れたりしていたがそんなもの気にしている暇はない。なんで結衣は起こしてくれなかったんだ!?

「ゆ、結衣!おは、よ·····」

下の部屋に行くと既に妹は·····いなかった。

「まじかよぉぉぉぉぉ!!!」

既に妹は学校に行ってしまっていたのだ。頼む。別に起こさなくてもいいから一言声掛けてくれ!

「いってきます!」

俺は急いで靴を掴むと玄関から外に飛び出した。

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