古代妄想

狗邪韓國は高麗韓国？

　狗邪韓國の「狗邪」の読みは上古音で「コーリャー」あるいは「コラ」が浮かびます。中古音だと「カゥイァ」でしょうか。

狗 コー、コ、ロ　　　　　　　カゥ、ク

邪 リャー、ラー、ガ、ラ　　　イァ、ヤ、ジァ、ジャ

　空耳しませんか？

　そう、「こりゃ」です。叱られちゃったんですね。

　……と言う冗談はおいといて、「高麗」「コリア」を空耳します。

　高句麗の飛び地的な何かだったのでしょうか。

高 カーゥ、カゥ　　　　　　　カゥ

麗 リーゥ、リゥ、リ　　　　　リァ、リェ、リェィ、レィ

　ちょっと違いました。中古音の「カゥイァ」なら同じく中古音の「カゥリァ」に近い？

　ただ、蔑んだ表現をしようとした時に「カゥリゥ」が「コリャー」になる程度は誤差かも知れません。

　それはそれで「邪」や「卑」などが当てられた元の音の特定がいよいよ難しくなりますが。

　結局のところ、当て字を云々するのはその程度のことなのです。

　ところでこの狗邪韓國、三韓に次ぐ第四の韓なのでしょうか。どうにも「韓」の名前と共に唐突に登場している感があります。

　もしかして、頭に「狗」の付くもう一つの国、狗奴国と何か関係が？

　漢末の混乱期のどこかの一族の難民の内、半島内で留まった一派が狗邪韓國を立ち上げ、日本列島に侵入した一派が狗奴国を立ち上げたのかもと妄想が捗ります。

　因みに、倭国大乱は漢末における大陸からの難民の大量移入が原因だと考えられます。