お嬢様とメイドの日常(お嬢様とメイド)
お金持ちの家に生まれ育ったのが、私。
そして今私の部屋には一人のメイドが、いる。
私専属のメイド、そして私が大好きなメイド。
いくら好きだと言っても振り向いてくれないメイド。
だから今日も振り向かせるために、試行錯誤を繰り返している。
「ねぇー制服着替えさしてー」
これは着替えるのがめんどくさいから、メイドに頼んでいるとかではなくて、毎日毎日着替えをさせてあげることによって、私の完璧な体を見て抑えが効かなくなるという、完璧作戦の一つ。
するとメイドは、いつもの仕事の一つとして冷淡に黙々と私を着替えさせる。
「はい終わりましたよ。早くでないと遅刻しますよ」
メイドは、あくまで仕事というように、私に言う。
私が小さな頃のこのメイドは、ホントに毎日笑っていてくれるメイドだったのに。
最近は、笑顔という概念をどこかに置いてきたように笑わなくなってしまった。
そんなに私、メイドに嫌われちゃってるのかな?
試しに聞いてみる。
「ねぇー私のこと嫌い?」
するとメイドは、悩む間もなく即答した。
「好きですよ」
私の表情は、赤くなった。
え!? 今好きって言った? 私のことを好きって言った!
よかったー嫌われてたわけじゃないのか。
私はホッとする。
私は、この流れに乗ってメイドに近づいていく。
「じゃあ私と付き合ってよ」
するとメイドは、今回も悩む間もなく即答した。
「無理です」
私は驚く。
だって好きって言ったから。
するとメイドは、時計を見てから私を無理矢理部屋から追い出していく。
「はーいお嬢様。もう行かないと間に合いませんよ早く行った行った」
こんなやりとりを毎日してるのに、メイドは振り向いてくれない。
私が仕えるお嬢様は、毎日私に裸を見せたいがために私に着替えをさせる。
「ねぇー制服着替えさしてー」
私は、一仕事として毎日着替えさてはいるが、本当にやめてほしい。
それは、もう高校生だからとかではなく。
ただ単純に、最近お嬢様が育ち過ぎていてそろそろマジで、抑えが効かなくなりそうだからだ。
ホントにヤバイって、私がお嬢様と何かあったなんて、バレた日にはもうこの仕事できなくなっちゃうから!
私はあくまで、何も考えずにやってますよーと言わんばかりに言葉にする。
「はい終わりましたよ。早くでないと遅刻しますよ」
小さな頃のお嬢様は、そう考えるとホントに楽だった。
だってただ子供をあやしてればよかったからね。
私がロリコンだったら危なかったけど、幸い私はロリコンじゃないんでね。
するとお嬢様は、突然質問をしてきた。
「ねぇー私のこと嫌い?」
えー? なんで今その質問もう学校行こうよホントに。
でも私お嬢様を嫌ってなんか、いないからなー。
私は即答する。
「好きですよ」
私の回答に、お嬢様は赤面してしまっている。
あれ? 私変なこと言ったかな?
私が、そんなことを考えている間にお嬢様は、どんどん私に近づいてくる。
「じゃあ私と付き合ってよ」
無理無理。
あくまで冷静に答える。
即答で。
「無理です」
だって付き合ったら、こんな楽しい仕事辞めなくちゃいけなくなっちゃうし。
そんなの嫌だ。
ふと時計を見ると時間は、もうでないと間に合わない時間になっていた。
私は照れているのを隠して、お嬢様を部屋から出していく。
「はーいお嬢様。もう行かないと間に合いませんよ早く行った行った」
お嬢様は、なにかと最近私に近づいてくる。
こんなやりとりをしていて、私が欲求に耐えられてるのは、この仕事が楽しいからその一点に尽きる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます