教師と生徒二人きりの教室(教師と生徒)

 私は、今先生と二人きりの教室で補習を受けています。

「ねぇー先生ここわかんないー!」

 私は補習が始まってから、一門ごとに先生を呼んでは困らせています。

 もちろんわかる問題でも呼んでるよ。

「もう何回呼ぶの。絶対あなたわかるところでも呼んでるでしょ」

 先生のこの怒った顔を見たいがために、わざと成績落として補習になっているって、言っても過言じゃありません。

「しょうがないじゃーんわかんないものは、わかんないんだから」

 すると先生は、呆れた様子で言います。

「もう、何人か他にも補習の生徒はいたけど、あなただけは全然できるようにならないんだけど? それでもわざとじゃないって言い切るのね?」

 先生が睨みつけてきます。

 私にとってはご褒美です。

 でもなんかからかいたいので、先生をからかいます。

「先生正解。私〜他の人たちの補習が終わるのわざと待ってったんだ。だってー。先生と二人きりになれるのなんて、この補習の時間以外ないしー。ねぇー先生今から私に、エッチな補習してくれない」

 多少本心が、入っている私のからかいは、先生にクリティカルヒットだったようで、先生はめちゃくちゃ照れていた。

「ちょっとあなたね。ま、真面目に勉強しなさい真面目にね。ホントにちゃんとやらないと卒業できないわよ」

 クソ手強い、このままこの教室で押し倒してくれるみたいな展開想像してたのに、しょうがないここは適当に返事をしておく。

「は〜い」

 絶対卒業までにこの先生を落としてやる。


 私は今、一人の女子生徒と二人きりの教室で、補習をしています。

「ねぇー先生ここわかんないー!」

 この生徒は、なぜか一門ごとに私を呼ぶのだ。

 流石の私も、そう何回も何回も呼ばれるときついものがあるので、ここはちゃんと怒っておく。

「もう何回呼ぶの。絶対あなたわかるところでも呼んでるでしょ」

 すると生徒は、本当に白々しく言った。

「しょうがないじゃーんわかんないものは、わかんないんだから」

 もう本当にこの生徒は、どうにかしてこの生徒にわざと聞いてますって、認めさせないと。

 渾身の思いで私は、言います。

「もう、何人か他にも補習の生徒はいたけど、あなただけは全然できるようにならないんだけど? それでもわざとじゃないって言い切るのね?」

 睨みつけます。

 しかし生徒には、聞かないようで逆に生徒は喋りだしました。

 胸元をちょっと開けながら。

「先生正解。私〜他の人たちの補習が終わるのわざと待ってったんだ。だってー。先生と二人きりになれるのなんて、この補習の時間以外ないしー。ねぇー先生今から私に、エッチな補習してくれない」

 可愛すぎる。二人きりの補習になってからは、なぜかこの生徒はよくこんなことをしてきます。

 その度に私の精神は、危険な状態になっています。

 だからこそ早くこの補習を終わらせないと、ヤバイんです。

「ちょっとあなたね。ま、真面目に勉強しなさい真面目にね。ホントにちゃんとやらないと卒業できないわよ」

 私が、なんとか言ったことも、この生徒は適当に返事をして受け流します。

「は〜い」

 なんとかしてこの生徒の卒業までは、耐えなければ。

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