ツンデレ悪魔とツンデレ天使の待ち合わせ(天使と悪魔)

 対立関係にある悪魔と天使。

 でも全員が全員嫌いあっているわけではない。

 天界と魔界の中間に位置する人間界で、今日も落ち合う天使と悪魔がいた。


 もうあのツンデレ悪魔女全然こない。

 渋谷のハチ公前の空中で待ち合わせって言ったのに!

 そんなことを考えていると、突然声が聞こえてきた。

「おーいツンデレ天使早いなー」

 私をそう呼ぶのはツンデレ悪魔以外はいない。

「おそい! このツンデレ悪魔!」

 私は、怒った。

 ホントはこの日が楽しみすぎて、一時間前から来てたなんて言えないし。

 なんでこの悪魔こんなに可愛いの? 天使でもこんなに可愛い子いないのに。

 この悪魔が天使だったらもっと堂々と、会えるのに。

「はぁー」っとため息をついてしまう。

「どうしたんだ? ツンデレ天使。なんか悩み事か?」

 ここで素直に気持ちを言えたらいいんだけど、私にはそれができない。

「ツンデレ悪魔のあんたには、関係ないわよ!」

 するとツンデレ悪魔は、怒ってしまった。

 ホントごめん。

 私がこんな性格なばっかりにホントにごめん。

「なによ! 関係ないって仮にも私達付き合ってるんでしょ! そんなの心配しないでって言う方が、無理よ!」

 え!? このツンデレ悪魔が珍しく照れてる。

 待ってずるいそんなのニヤケが止まらないよ〜

 その後私達は、仲直りして元気よく人間界で遊びました。


 あーやばい。

 今日が楽しみすぎて昨日全然寝付けなかったから、遅刻だよもう〜。

 一分一秒多くでもあのツンデレ天使と、一緒に居たいのに!

 そんなことを考えているうちに、待ち合わせ場所についた私は、あくまで遅刻は悪くないでよ風に声をかける。

「おーいツンデレ天使早いなー」

 するとツンデレ天使は、怒った。

「おそい! このツンデレ悪魔!」

 こいつのこういうところが、いいんだよなー。『私も今来たところだよ〜』とか言わずにちゃんと叱ってくれるところ。

 あー! 可愛い。

「はぁー」

 え!? そんなに遅刻したのやばかったかな? ホントごめん。

 一応心配してみる。

「どうしたんだ? ツンデレ天使。なんか悩み事か?」

 するとツンデレ天使は、私を跳ね除けるようなことを言ってくる。

「ツンデレ悪魔のあんたには、関係ないわよ!」

 はぁー? 何その言い方ちょっと私が、心配したからってそんな言い方。

 私は何故かこの時だけは本心を言える気がした。

「なによ! 関係ないって仮にも私達付き合ってるんでしょ! そんなの心配しないでって言う方が、無理よ!」

 照れてしまった恥ずかしい。

 でもなんかツンデレ天使の可愛い顔見れたし満足。

 その後私達は、人間界で仲良く遊びました。

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