部活の帰り道(先輩と後輩)

 私は部活終わりの女子の先輩に飛びついた。

「せんぱーい!」

 すると先輩は、私の頭を殴ってきた。

 痛い!

 私はお返しに先輩の、汗まみれの服を嗅いでやる。

 クンカクンカ。

 すると先輩はとても恥ずかしがった。

「ちょっとお前やめろって、汗まみれだからホントにやめろー!」

 こんな先輩が、見られるのはとてもレア、ソシャゲのガチャなら最高レアクラスにレアな先輩だ。

 これはカメラで撮らないわけには、いかない。

 私はスマホを取り出して、写真を撮影しまくる。

 パシャパシャっと。

 しかし先輩は、私が写真を撮っていることに気がつくと、先輩が食べているアイスを私の口の中に無理矢理押し込んできた。

 私は一気に恥ずかしくなった。

 そして先輩は、私がもごもごしてる間に私のスマホを奪いとった。

 やばいあの先輩フォルダー見られたらホントにヤバイ。

 先輩は多分さっきの写真を削除して、次々に新しい写真を見ていく。

 すると先輩は、突然照れた表情で私にスマホの画面を見せてきた。

「この写真ちょうだい」

 画面に写っていたのは、この前私がプールに行った時の水着写真だった。

 私は先輩に飛びついた。

「あげますあげます! 先輩になら全部あげます!」

 先輩は照れた表情で頰をポリポリと掻いていた。

 その後キッチリ先輩フォルダーは、見つかりキッチリ怒られました。


 部活の帰り道、私は後輩に抱きつかれた。

「せんぱーい」

 私は勢いで、後輩の頭を殴ってしまった。

 申し訳ない。

 すると後輩はお返しといわんばりに、私の汗まみれの服を嗅いでくる。

 当然私は、恥ずかしくなった。

 だって私の匂いを後輩が、嗅いでるんだよ? 好きな後輩が私の匂いを嗅いでる。

 考えれば考えるほどやばいので、すぐにやめさせる。

「ちょっとお前やめろって、汗まみれだからホントにやめろー!」

 本当にやめさせたい理由とは、違うけどまぁいいよ。

 すると後輩は私の照れた表情を、撮影し始めた。

 私はとりあえずそのスマホを、奪い取る手段を考えた。

 パシャパシャと写真を撮っている後輩に、私の食べかけのアイスを押し込んでいく。

 後輩がもごもごとしている間に奪いとった。

 私はとりあえずさっきの写真を削除して、他にも私の写真がないか探していると。

 発見してしまった。

「この写真ちょうだい」

 私はそう言いながら、スマホを後輩に見せる。

 すると後輩は、また抱きついてきた。

「あげますあげます! 先輩になら全部あげます!」

 私はその言葉に、照れてしまい頰をポリポリと掻いた。

 その後もうちょっと写真を漁っていると、先輩フォルダーというのを見つけてしまった。

 その中には私の写真がいっぱい入っていた。

 結構ギリギリな写真までもが入っていた。

 私は後輩キッチリ怒った。

 でも私も後輩フォルダーを持っているので、削除はしないであげた。

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