授業をサボる(不良と風紀委員)
私は、今授業をサボっている。
今日特別にサボったとかではなく。
毎日サボっている。
すると一人の女がきた。
風紀委員らしい。
よく知らん。
興味ない。
「不良! 今日こそは授業出てもらうからね!」
私は委員に、嫌味ったらしく言う。
「あんたも毎日よく来るな。なんでそんなに私に授業出てほしいんだ?」
別に対して興味もないけど、暇なので聞いてみる。
「これも毎日言ってるような気がするけど、今日も言うわよ。ただ先生達に頼まれただけよ!」
そう言えば昨日も言われた気がする。
よく覚えてないけど。
質問しといてなんだけど、私はそのまま委員を無視する。
眠い。
「ちょっと寝るんじゃないわよ! 授業行くよ!」
そう言いながら、委員は私を引っ張って行く。
私は怒る。
睨みつけた。
「やめて。」
どうせこいつも点数稼ぎの奴らと一緒だ。
すると委員は、泣きだした。
そんな泣くほどか? と思いつつも私は謝る。
悪いことしたら謝るそれが礼儀だ。
「ごめんって。ホントごめんって」
すると委員は、泣きながらも喋りだした。
「それじゃあ授業出てくれる?」
ここで嫌だって言うこともできたけど、それだともっと泣きそうだったので、一言だけ言った。
「いいよ」
すると委員は、すぐに泣きやんだ。
まるで今まで泣いてなかったかのように、笑顔になった。
「よかった。授業出てくれて。よかったよかった」
私は、風紀委員に嘘泣きをされ。
しかもそれに騙されて、授業に出ることになってしまいました。
この委員は私の中で、最重要危険人物に認定した。
私は、先生に言われてという建前を利用して、少し気になっている女子に毎日会いに行っている。
その女子は毎日授業をサボっている。
私は不良を叱る。
「不良! 今日こそは授業出てもらうからね!」
すると不良は、嫌味ったらしく私に言ってくる。
「あんたも毎日よく来るな。なんでそんなに私に授業出てほしいんだ?」
これはこの不良が、毎日聞くことだ。
単に興味がなくて、忘れているだけなのか、それともこれしか話題がないのかはわからないけれど。
私はこっちも毎日言っていることを言う。
「これも毎日言ってるような気がするけど、今日も言うわよ。ただ先生達に頼まれただけよ!」
先生に頼まれたって言うのは、ホントだけど私が来てるホントの理由は、あなたに会いたいからなんて言えるわけがない。
だから私は毎日嘘をついている。
風紀委員なのに。
すると不良は、私を無視して寝だした。
「ちょっと寝るんじゃないわよ! 授業行くよ!」
そう言いながら私は、不良を引っ張って行く。
すると不良は私を怒った。
睨みつけてきた。
「やめて。」
全く怖くなかった。
正直このまま引っ張って教室に、連れていくことはできるけど、それじゃあ意味がない。
だから私は、嘘泣きをした。
なんか不良って泣かれると弱いって、イメージがあったから。
見事釣れた。
不良は謝ってくる。
「ごめんって。ホントごめんって」
私は、ここで畳み掛ける。
「それじゃあ授業出てくれる?」
あそこで謝る奴が、ここで嫌だとは言えないはず。
そういう作戦だった。
見事釣れた。
「いいよ」
不良がそう言った瞬間私は、嘘泣きをやめて笑顔になった。
「よかった。授業出てくれて。よかったよかった」
そう言いながら教室に向かって行く。
よかった今日は出てくれて。
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