第3話 久々に、主婦だらけ(およそ100人近く)の場所に出向いた

昨日は、PTAの役員になったため引継ぎ会に行ってきました。


副校長(40代くらいの、人のよさそうな男性)の存在感が「無」になる程の熱気。

どうやら甘く見ていたようだ、主婦が大勢集まる場を。

前会長(仕事が出来る系)が、うるさ方を牽制しながら司会進行しつつ新規役員に担当部署を割り振る。その間、後ろの席のベテラン風がヤジるだみ声。


「聞こえない」「あの人何言ってんの?」


会場のざわめきにかき消される前任者の説明。次回の引継ぎの際は、マイクかスピーカーが必要だと思う。


雑多なお喋りが、私の脳内でうずまきになる。帰りたい。

どんどん係が割り振られ、


「まだ決まっていない人は手を挙げて」


前会長の言葉で我に返る。そして挙手をしてみたものの、やりたい仕事が無い。


「何をやったらいいのか分からないので、余った係でいいです」


そう答えて、じっと待つ。

何やったって同じだよ・・・くじ引きでもすりゃあいいのに・・・とりあえず帰りたい。何か、この雰囲気に耐えられない。ああ、学校が苦手だ。


という事で、私は余った係「中学校PTA連合会(中P連)」のサブリーダーになったのです。

この係の役割は、各校の中P連と連携して「高校説明会」の運営などに携わる事など・・・まあ、よく分かんないです。きっと、何とかなるでしょう。高校説明会の会場の設営とか、高校の情報が得られそうだし面白そう。


そんなこんなで、16時から始まった会合は19時に終わるという。

なぜそんなに時間がかかったのか・・・それは、雑談が多かったからです。はい。前任者の愚痴など・・・おおよそ、引継ぎとは関係ない話が殆どでしたが、じっと耐えるしか無いという。我慢料が欲しいくらいですが、何も出ませんでした。全て、ボランティア。分かっちゃいるんだけど、何か・・・


私は前年度、住んでいる地域の子ども会の会長をやっていたのですが・・・

引継ぎがスムーズに行われるよう、事前準備をやってね。必要事項を確認してササっと解散ですわ。愚痴なんか出さない。時間がもったいないから。会議とか・・・全部撤廃してね。メール会議のみ。


どうやら、中学の役員は・・・なかなか大変そうです。一体どうなる事やら。

思うに、主婦が愚痴を発散する場が少ないんだと思いました。


とりあえず、とても疲れたのは確かです。

月に3回、会合があるようです。会場は、市内の学校を順繰りに使うようで。そこに行くまでの交通費の事で、会計さんがもの凄く不安を訴えておられました。


「大丈夫だよ、仕事を一人で抱え込まないでも」


そう言いたかったのですが、尋常じゃなく心配して前任者に食い下がる彼女の様子を見て、言葉が出てきませんでした。どうも苦手だ、こういう状況は・・・逆切れされそうで。「あんたが代わってよ!」とか言われそう。ごめんなさい、じゃんけんに勝ってしまって。


とにかく、適当にがんばろうと思います。



何かおいしいもんでも食べに行こうっと。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る