ダンジョン
『マスター。次は何をなさいますか?』
次か、俺を召喚したあの王宮の奴らに痛い目を合わようかと思っていたが気分が乗らないんだよなぁ。
多分カレンに復讐して達成感が湧いてきたからだろうけどな。
うーん。何するかなぁ。
『決まってないんですか?』
まぁなぁ。そういえば俺、異世界に来てるのに奴隷にされたり、復讐しかしてないな。せっかくだし楽しむかなぁ。
まぁその為の金が無いけど。
『それでしたら、ダンジョンに行ってみてはいかがでしょうか?』
へぇー。ダンジョンがあるのか。何処にあるんだ?
『北の国、アグニス王国にあります。』
そうか。なら、そこに行ってみるか。
俺はテレポートでアグニス王国にきた。
「お、おい。君いきなりどうやって現れたんだ?」
いきなり知らないおじさんに話しかけられた。テレポートでいきなり現れるのはやめたほうがいいな。周りが驚いてるし。
「ん?あぁ。魔法で。」
「まさか!転移魔法か!」
「まぁそんな感じ。悪いけど俺急いでるから。」
俺はめんどくさそうだったので急いでこの場を立ち去った。おじさんが待ってくれ!と言っていたが無視した。
テンコ。何処にダンジョンがあるんだ?
『あの、大きな塔がダンジョンですよ。』
アグニス王国の中心に大きな塔がそびえ立っている。どうやらあれがダンジョンらしい。
俺はダンジョンの入り口まで来た。入り口には何人もの人がいて、ダンジョンに入る人や、出てきた人誰かを待っている人などもいる。
俺がダンジョンに入ろうとすると、
「ん?おい。お前1人で入る気か?」
3人くらいの男共に声を掛けられた。
「そうだが。」
「おいおい。まじかよお前。」
「ダンジョンは危険なんだ。パーティー組んで行かないと死ぬぞ。」
「お前もしかして死にたがりか?」
「問題ない。1人で十分だ。」
めんどくさそうなので俺はダンジョンに入った。
「ちょっおい!」
「ほっとけってああいう奴は一度痛い目みないとわかんねーんだよ。」
「そうそう。」
俺に仲間はいらない。もう誰も信用しない。信じられるのは自分だけだ。
『マスター。私は?』
あぁそうだな。テンコは信じてる。俺の唯一の仲間だ。
『マスター。』
テンコのおかげで今の俺がいるからな。感謝してる。
『私はマスターを絶対に裏切りません。どんな時も味方ですよ。』
テンコの優しい言葉にレオは少し頬を緩めた。
さて、1から順にダンジョン攻略なんて俺はごめんだ。
テンコ、ダンジョンの金は何処にあるんだ?
『それでしたら、隠し部屋にありますよ。隠し部屋はいくつかあり、そこには財宝や、武器や、魔道書などいろいろあります。ひとつずつまわって行きましょう。まずは10階にあります。』
わかった。
俺は10階にテレポートした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます