第4話 佐久間 和樹と言う男


俺には力がなかった、大切な物を守る力が。

でも、今なら俺は誰でも守れる。

そう思っていた。


でも、現実は甘くない。


俺のところに来た。

一通のメール

それは、俺があっちに戻るための交通料だった


「さぁ、戻ってこい。ブラックデビル、お前の力が必要だ。近日、ここ東京で戦争が起きる」


俺は、そのメールを見て、驚愕した

あの、あいつらの日常が俺たち偽物に崩されるからだ


「そんなことあってはいけないんだ」


俺は、日常を求めていた。だけど、一歩でも黒き聖域に入ればもう戻れない


出会って間もない翔とお別れの時か……

欲を出せば、もっと接したかった


俺は一通の電話を掛けた

「ディスコネクター、今から戻る」

ディスコネクターそいつは俺たちのボスであり4つの区を支配する王だ


「よく、決心したね。分かったよ、今から待つよ我々の最強の悪魔を」

電話を終え、本部の練馬区へ向かった



ここは、教室。

いつもと同じ

でも、1つ違う。いるはずの彼がいないのだ。

朝から連絡が取れない。俺は、心配した。


俺は、佐久間の事を俺より知ってるやつの所に来た


あいつの名は本間 凛。

佐久間と何らかの関係があるはず

俺は、休み時間に颯爽と教室棟を駆け巡った

彼女はかなり名前が知られていて、特に時間はかからなかった


そして、今。

俺は、彼女と初めて出会ったあの場所で

今度はすんなり話が進みそうだ


「なんですか?」

そう聞いてきた、俺は何も答えない

そんな時間が続いた。怒り出しそうな彼女

その時、俺はやっと口を開いた

「教えてほしい、佐久間 和樹とは何者なんだ。どうして、今連絡が取れないんだ」

そう、俺はそれを聞くためにだけにわざわざ走ってきた


「いいよ、教えてあげる。でも、ほんとにいいの?それを聞いたら、少なからずこっちの住人に近づくよ、そういう覚悟はあるの?」


そんなの……

「ないに、決まってるだろ。覚悟なんて今すぐじゃなくてもいいんだよ。今はそれを聞く勇気さえあれば十分だ」

俺は、言った。

この時、自分が何を言ってるかわかんなかったが彼女には届いたようだ


「わかった、話すよ。勇気はあるんだね。彼、佐久間 和樹はファシストと言う組織に属しているの。6つの勢力で3番目に力がある組織だよ。そして、彼にはコードネームがあるんだブラックデビルっていうんだ。こんな感じかな」

ファシスト……ブラックデビル……


聞いた事ない単語ばかり、何かやばいことが起きるのか?

「ねぁ、本間さん。この東京都で何かやばいことでも起きるのか?」

少し、不機嫌な感じだったが話してくれた

「あのさ……、本間さんてやめてくれない。凛でいいよ。で、本題だけど、この東京都で……戦争が起きる」

戦争!?

嘘だろ、この平成の東京都でか

「冗談……」

全ていう前に彼女を見てみたら

表情がよくなかった、あの気の強い凛が……


「ほんとなんだね。でも、もしそんなことが起きるのなら前もって止める方法はないのか」

止めなければいけないんだ


「無理だね。うち達はただの傍観者。言わばただ見てるだけのリスナー。それを、止める事が出来るのは発信者、何らかの理由でその戦争に参戦してもただ戦うだけ」

俺の期待とは別の答えに俺は戸惑った


そして、

「そうだって『この世界は残酷だから』もの」

俺たち二人は何故か言ったことが重なった


これは、奇跡なのかそれとも……





















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この退屈な世界に俺はラノベを夢見る。だけど、世界はそんなに甘くない クリームシチュー @yura1313

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