17 イズルが歩けば女難の相
「ま、まぁ…その辺りは俺もちゃんとするから安心してくれ…」
何とか復帰した俺が焦りながらも弁明するが、目の前のルカは顔は笑っているが目は笑っていない…此はかなり本気だ…まぁ、娘が結婚前に傷物になるのも遊ばれるのも親としては嬉しくないのは当たり前だな。
「お母さん、なんでや~良いやん…イズルはんなら絶対ウチに酷いことなんてしないって…」
ルルよ、女の子の口から言うことじゃ無いよ?
うん!ルカの目が怖いです!
「ルル…確かにイズルさんなら大丈夫かも知れないけど、ケジメは付けないとダメよ?わかった!」
口調は優しくても、やはり母親だな。娘の幸せを考えるからこそ賛成する所は賛成して、ダメな事はきちんと言う。
全く尊敬に値するよ。
「そうだよルル…幾ら何でも気が早いって…ご両親の前で…ボク見たいに親もいないならいざ知らず…だから、暫くはイズルさんの事はボクに任せてくれれば良いからね?」
母親に咎められ落ち込むルルにルナの爆弾発言!
落ち込んでいたルルが勢い良く顔を上げる。
「ルナっちズルいよ!一人だけ抜け駆けする何て!私達の友情は何処にいったんよ!」
ルナには親がいないらしい、今は詳しく聞く気もないが、それを理由に抜け駆けを考えているらしいが俺は受け付けないぞ…うん…押しに弱いから大丈夫かな?
「ルナちゃん?貴女も同じよ…籍を入れるまでは清い交際をしなさい…わかった?」
俺の気持ちを察したか、ただ娘の友達の身を考えてか、ルナを優しく見ながらも見るものには蛇に睨まれた蛙の如く言い聞かせていた。
テンションの高かったルナもルカには勝てないらしく小声でハイと言う姿は少し可哀想だったが俺的には良かったと思う。
理由はどうあれ、猶予期間が出来たからな…体の関係さえ無ければ最悪何とでも言って誤魔化せるからな。
てんやわんやしながらも当面は先ず、俺の店が出来ること、店が安定する事が条件に入った。
それまでは二人共に清い交際だ!
良かった良かった。
色々と話をして俺達は丸焼き亭を後にする。
いつの間にか復活していたガオンが帰り際に鬼の形相で俺を見ていた所をルカのお盆で再び頭を殴られ地面に顔を埋めていたのは見なかった事にした。
ルカの強さに、ガオンのタフさははっきり言って並みじゃない…見た目以上の実力者なのは確かだな。
その日の夜は夜這いの心配も無くゆっくり寝られたのは助かった。
あのままじゃ二人掛かりで襲われ兼ねなかったからな。
翌朝も良い天気だった。
昨日とは違い早めに起きて下に降りる。
宿屋の奥に小さなテーブルが幾つか置いてあり、泊まり客は此処で朝食を取って仕事に行くらしい、俺が降りた時も数人の冒険者が眠そうな顔をしながらパンを齧っていた。
ルナ達はいなかったが先に朝食を頂こうと席につき頼む。
やって来たのは焼きたてのパンとスープ、卵にベーコンとシンプルに洋食の朝食だ。
スープは野菜スープで朝にはぴったりのアッサリ目、卵はベーコンの塩気が効いて旨い。
パンは…見た目以上に固いな…丸いコッペパンみたいなのだが齧って引きちぎるのに苦労し、噛むのにも苦労する。
どうやらスープに浸して食べるのが主流らしい。
そうこうしていると二階階段からルナ達も降りてきた。
ルナは長い髪先を跳ねさせた寝癖を、ルルは何時ものバサバサな髪型を更に荒く乱した女の子にあってはダメな格好で降りてきた。
二人とも眠そうな顔だな。
「あっ イズルさん、おはようございます。もう朝食食べっちゃったの?」
ルナが降りてくるなり俺を見付けて近寄って来れば空になった皿を見て残念そうな顔をする。
「えっ!イズルはん…イヤやわっウチ、頭がボサボサや…うぅぅぅ…直してから来れば良かったんよ…」
ルルが髪型を気にして恥ずかしそうにしながら同じ様に近寄って来る。
そんな仕草も可愛いと思ってしまうのは諦めと受け入れがあるからかも知れないな。
「二人とも、おはよう。そんなに気になるなら普段からキチンとしている事を覚えるんだな?まぁ、俺は二人がどんな髪型をしていても気にはならないけどね?」
俺が軽く笑いながら二人に座る様に促せば二人分の朝食と追加のオレンジュース(オレンジの様な果物のジュース)を三人分頼んだ。
因みに、この待ちでの果実汁…まぁ、ジュースなのだが森の恵みが多いためスラムに住む子供たちでも簡単に取りに行けて販売出来る割りの良い仕事だ。
よだんだが、一杯5ゼクス大銅貨で飲める。
「イズルはんはイケズやは…ウチの変な姿見て幻滅したんやろ…ウチ、しょんぼりや…」
何やらブツブツ言ってるルルは聞き流しておこう。
昨日は流れのまま受け入れはしたものの実際、俺の感覚は可愛い二人の妹が出来た感覚でしかない。
俺は隣に座るルルの頭を撫でながら笑い掛けてやる。
「ギリギリまで寝てたのか?ちゃんと起きて身なりを整えておかないから後が大変になるんだ、気になるなら今度からはちゃんと起きるんだぞ?」
俺の一言にしょんぼりしているルルとは対照的にルナは笑っている。
「そうだよ、ルル…ルルは何時ものギリギリまで寝ていて起こすボクが大変なんだから…まぁ、此からはその方が良いかも…そしたらイズルさんの朝からのキスは…キャッ!」
笑いながらルルに苦言を呈していたルナが急に顔を赤らめながら嬉しそうに顔を両手で隠す、ルナよ…何を想像したから分かるが、その未来は来ない様に俺は祈っているぞ?
「なっ!ルナっちズルリっすよ!ウチかて此からは頑張るんすから…きょ、今日はたまたま…起きれなかっただけなんや!」
ルナの妄想が分かったのかルルが反論的に言う。
まぁ、動機はどうあれちゃんと起きるのは良いことだ…特に冒険者何だからな。
二人のじゃれあいを見ながら追加で頼んだオレンジュースを飲みつつ今日の予定を考える。
今日は朝からのゴルドンの所だな…どんな物が出来ているか楽しみだ。
二人のじゃれあいも一段落したのを見計らい俺は席を立つ。
「じゃ、二人とも今日もパーティーメンバーと一緒に頑張って来いよ…俺は俺でやることがあるから。」
有無を言わさずその場を立ち去る。
待っていたらまた、二人とも着いてくると言い兼ねないからな。
さて、ゴルドンの店の前だ。
一晩の間に何があったのか…店前に乱雑に置いてあったクズ鉄で作ってあった剣や盾は纏めて捨値で売られている。
代わりに俺が渡しただろう鉱石で作った剣が数本置いてある。
手に取って見てみると無骨でシンプルな作りだが刃から滲み出る光が綺麗だ。
見るからに切れ味も良さそうだ。
此れも街中の武器屋に比べれば比較的安い…原価を差し引いても利益はギリギリじゃないのか?
俺は気になりつつ店の中に入る。
店の中では手に持つ剣を鞘に入れているゴルドンがいた。
「イズルの旦那ですか、丁度良かった…今ある材料で、今、俺が出来る最高の剣が出来やした…どうか受け取って欲しい…」
今、鞘に入れていた剣を俺に差し出すゴルドン…その目には隈が出来ており、顔は疲れているも表情はやりきった男の顔をしていた。
俺は剣を受け取り鞘から引抜き見てみる。
柄は幾つかの魔石が埋め込まれている、魔石には魔法付与がされているのか元々は少し黒目の魔石だった物が真っ赤に染まり、柄の両側に一つずつ埋め込まれている。
剣は十字剣で両刃、俺の身長に合わせた丁度良い刃渡りで表面にはブラッドコーティングされているのか為か少し黒いが、それを補うほどの輝きを刀身が放っている。
とても俺が渡した鉱石で出来たものとは思えない。
「旦那から頂いた鉱石の幾つかをリハビリ次いでに打たせて貰ったのが外に置いてある剣ですよ…そして、そいつは旦那から貰った鉱石を幾つもの溶かし精製し魔力を与えながら打ち込んだ刀身に魔力伝導のブレード・ディアーの角から作った柄に魔法付与した魔石を埋め込んだ、今出来る最高の魔法剣ですよ…きっと旦那の役に立つ筈です」
おいおい、少しは良いものが出来るかと思ってたのに予想以上の物を作ったよ…マジ、ゴルドン天才じゃないの?
「ちょ、ちょっと待ってくれ…確かに俺は打算的にも頼んだかも知れないが、幾らなんでも此は簡単には受け取れない…幾らか払わせて貰うよ…」
俺は打算的に考えてはいても、基本的にはギブ・アンド・テークのつもりだ…こいつは貰いすぎだと誰だってわかる…懐からお金を出そうとしながら言えばゴルドンが険しい顔になる。
「旦那!そいつは貰えねぇ…それに、そいつは旦那から俺が貰った物を返すにもまだまだ足りねえ位に俺は旦那から沢山の物を貰ったんだ…」
険しい顔のままゴルドンは真面目に話を始める。
「魔石も鉱石も旦那から貰ったものだ…旦那は此からの先行投資だと言ったが、それだけでも一介の鍛冶職人にとっては一財産だ…だが、それ以上に旦那は俺に大事なものをくれた…俺の無くしたプライドと情熱を…そして、旦那なら俺の願いを…奴を倒してくれる…そんな気にさせてく…だから、頼む…受け取ってくれ…」
真剣な目をして話すゴルドンを前に流石に断り切れなくなった。
「あ、あぁ…わかったよ…有りがたく受け取らせて貰うよ…」
あまりの勢いに負けて受け取ってしまったが物は良い物だ、貰って損はない。
「ゴルドン、大事に使わせて貰うよ…此でレベルも上げてあんたの願いを叶えれる様に頑張るさ」
俺はゴルドンに礼を言うとゴルドンは満足そうな顔をしながら、そのまま後ろに倒れる様に倒れると高鼾を掻き始めた。
どうやら一晩中剣を打ち続けていたらしい。
大したものだ、一晩で此だけの剣を打つのも、此だけの剣を打ち上げるのも…やはり俺の目は間違ってなかった。
取り敢えず風邪を引くといけないからと、ゴルドンを抱き上げ奥の横長椅子に寝かせる。
取り敢えずは此で良いとして店前の剣を片付けドアを閉める。
今日はゆっくり休んでくれ。
ありがとう、ゴルドン。
俺はゴルドンから貰った剣を腰に下げ今日こそは街の外に採取に行くことにした。
街の四つある出入口の一つ北の門から出ると直ぐに森がある。
この森の奥から俺は来たんだよな…今はギルドカードがあるから出入りも楽で自由だ。
取り敢えずは手短な所から鑑定を駆使して採取に取り掛かる。
いや~鑑定様々だな…近場だと言うのに初級ポーションの素材だけでなく中級の素材も沢山取れた。
上級も少しだが取れたのは運が良かったぜ。
此だけあれば暫くは大丈夫だな。
ゴルドンの鉱石も幾つか拾えたし先ず先ずだ、一度街に帰るかな…んぅ?
「きゃー!」
何だ、森の奥から子供の悲鳴だと!
俺は咄嗟に森の奥へと駆け出す、何が起こっているかは分からないが、ここ際最近のトラブルから今回もただ事じゃないのは確かだと確信しながら急いで走れば茂みを掻き分け付いた先には狼の様な魔物に今にも襲われそうになっている女の子がいた。
「何だ、あの魔物は…デカイ…狼?」
薄黒い体毛に額には小さな角が生えている、体長は3mはある狼がいた。
ホーン・ウルフだったかな?
此処に来る前にギルドでアニヤに近場に出る魔物について少し話を聞いていたから特徴は一致している。
しかし、こんな街の手前に出る様な魔物じゃない筈だ、もう少し奥の方にいる洋なし魔物がなぜ、こんな場所に…
俺が疑問に思っている間にも今にも女の子は襲われそうになっている、疑問は後回しだが距離がある。
とても間に合わない…一か八か…
「我が拳は風…」
「我が風は全てを切り裂く烈風なり…」
「我が扇激は全てを切り裂く旋風なり!」
「風神拳武道原語!扇牙!」
俺はもう一つの対神魔格闘拳法を使う。
ルナ達を助けた時にも風神拳の別の技は使ったが今回は遠すぎる、移動も間に合わないなら拳を飛ばすしかない。
慣れない魔法より慣れた技だ!
俺は二つの技は時間差で使う。
遠すぎる俺の扇牙ではホーン・ウルフに傷は付けれないが注意を引く事は出来る、案の定、扇牙の突風がホーン・ウルフだったかな顔に当たり顔を近付け揺らした事でこっちを見る。
しかし遅い、俺はもう一つの技を繰り出す。
「風神拳武道原語!重牙脚!」
未完成の扇牙を武道原語で力を上乗せして放っても大した威力にはならなかったが、同じ未完成の技でもこの技は違う。
俺は技を発動すると同時に足を踏み込むと地面が揺れ響くと同時に飛び出す様に前に加速する。
重牙脚は足業だ、その力を利用して地面を蹴って前に進む。
後は勢いに任せて斬り込む。
ホーン・ウルフに向かって飛び出す様に飛び込む俺はゴルドンから受け取った剣を擦れ違い様に抜き斬る。
手応えがない…外したか?
通り過ぎた俺が手早く振り返り剣を構えると身動きしないもホーン・ウルフがいた。
いや、首無しのホーン・ウルフだ…ゴルドンから受け取った剣の切れ味が良すぎて手応えを感じない位に綺麗に斬れたらしい。
時間差の様に倒れるホーン・ウルフ、足元には斬り落とされた頭が転がっていた。
「ヒッ ヒクッ ウゥゥゥ…」
おっと、死んだホーン・ウルフなど後回し、今は女の子の方だな…
「大丈夫だったか?怪我は無いか?」
俺は泣いて座り込む女の子に近付きながら声を掛ける。
見た目は10才位の女の子だが、ここの住人は見た目じゃ分からない子が多いからな、気を付けないと…それよりも…この狐耳と狐尻尾…この子は獣人だな。
金髪の肩下までの長い髪に子供らしい細い体つき、スラムの子だと直ぐに分かる薄汚れたワンピースの様な大きなTシャツ。
しかし各部位を見れば美少女だ、そんな美少女が泣いているのを宥めながら観察していれば、どう見ても獣人の女の子だと分かる。
しかし可愛いな…イヤイヤ、俺はロリコンでは無い!無いぞ…無いんだ…無い筈だ…最近、自信が無くなってきたな…。
「ヒクッ お、お兄ちゃん…ありがとう…」
女の子は泣きながらもお礼を言ってくる、女の子の周りにはオレンの実が幾つか転がっているのを見ると、どうやら実の収穫に来ていた様だ。
「災難だったな、大丈夫か?立てるか?」
俺は周りのオレンの実を集めて籠に入れながら手を出し立つ様に促す。
女の子は泣き止んだが何故か立とうとはしない?寧ろ今度は顔を赤くして俯いている。
「どうしたんだ?やはり何処か怪我でもしたのか?」
流石に心配になる、どうしようかと悩んでいると…
「あ、あの…その…す、スカート…下着…濡れて…は、恥ずかしい…の…」
んぅ?あぁ、成る程な…小さな女の子が死ぬ目に会ったんだから仕方無い、けど、女の子だから恥ずかしいよな…俺はマジック・ボックスから予備で買っておいたマントを取り出す。
此を体に巻くと良い、大きいから歩き辛いだろうが体は隠れるから良いだろ?
女の子は驚いた顔をして此方をみる。
「えっ! こ、こんなの…汚しちゃうから…」
どうやら汚れるのを気にしている様だ、確かに身なりからもスラムの子の様だし今の状態なら尚更か、気にするだろうな。
「気にしなくて良いよ、女の子に恥ずかしい思いをさせる方が男として立場が無くなる、街まで付いていって上げるから体に巻いて…ね?」
俺はなるべく優しく丁寧なつもりの口調で言ってみた、念押しをするがロリコンじゃないぞ?口説いてもいないからな…誰だ、フラグを立ててるって言ってる奴は!
「あ、ありがとう…お兄ちゃん…ぼ、ボク…エルって言います…」
おう!またまたボクっ娘だ…この街多いな…流行りか?
って言うかエル…何だかさっき以上に顔を真っ赤にしてるけど風邪でも引いたか?
体にマントを巻いて立ち上がると嬉しそうにマントの匂いを嗅いでるが残念ながら、それは新品だ…俺の匂いはしないぞ?
「エルちゃんね、俺はイズルって言うんだ…ちょうど街に帰ろうと思った所にエルちゃんの声が聞こえてね…間に合って良かったよ」
俺は自分の自己紹介をしながら倒したホーン・ウルフに死体をマジック・ボックスに片付けていく。
こいつでも少しは換金出来るだろ。
「ボクは…今日の仕事の果物を取りに来て…何時もなら何もいない様な場所なのに…あんなのが…」
再びエルはグズグズと泣きながらも話始める、俺は再び宥めながら大丈夫だと言い帰ることを進める。
「けど…まだ今日の分の果物…取れて無い…けど、今から帰っても…もう、大して売れない…今日のご飯も…お母さんのお薬も…」
うわ~別の意味で泣き始めちゃったよ…スラムにはこう言う娘は多いんだよね…まだ体を売ってないだけマシだが時間の問題だな?
「そうか、それは大変だな…けど無理してもどうにもならないしな…所でエルちゃんはこの街の事は詳しいかい?」
俺は泣いているエルに優しい口調のまま安易にお金を渡すだけでは無い別の事を考えながら聞いてみる。
「ヒクッ ボ、ボク…この街の育ちだから、良く知ってるよ?何で?」
エルは泣きながらも答えてくれる。
やはり見た目通り真面目で良い娘だ。
「いや、俺はつい最近来たばかりで、この街の事を何も知らないんだ…小さな街でも無いからな大変でね…どうかな?この街の事を今日、明日を使って教えてくれないかな?勿論、ただじゃない…1日5ゼクス大銀貨で銅貨な?2日で10ゼクス大銀貨だ、勿論、案内途中の飲食は俺が出すから丸々君の取り分になるけど…どうする?」
エルが俺からの突然の申し入れに驚くのは見て分かる。街の案内に5ゼクス大銀貨何て破格なのは何となく予想は出来るからね。
「そ、そんなに…ボ、ボク…よ、夜のお仕事…まだだけど…お、お兄ちゃんなら…」
んぅ?何だ…話が怪しい方向に流れている様な?
「イヤイヤ、街の案内だけで良いんだよ?子供何だからそんな事を要ったり考えたりしたらダメだよ!」
俺は慌てて弁明を始める。断じてそんなつもりは無い!無いぞ!無いったら無い!信じてくれ~!
弁明する事30分、ようやく納得してくれた事に安堵しつつも少し分かった事がある。
この街も俺が見ている所以上に大変な様だ。
エル見たいな娘は当たり前に多いし、子供の売春宿も当たり前にあるらしい。
スラム街も派閥争いが絶えないから死人も毎日の様に出ているとか。
最近ではジュースの売れも落ちてるし冬への蓄えが無いから、この冬から体を売ることも考えていたらしい。
…っで俺だ…どうせなら自分の好きになった人が初めてが良いとか…もう、何処から突っ込んで良いのか分からない位に大変な話を聞かされちゃったよ…どうする俺?
取り敢えず、街の案内はお願いした。
歩いている途中のエルの熱い視線は気付かないフリをしながらだ。
イズル(神田川 出流)
ステータス
種族:人間
性別:男
職業:新米薬師(ポーション特化)
冒険者ランク:G
名前:イズル
年齢:19才
Lv. 15(177/3500)
HP 1230/1230(1845/1845)
MP 3400/3400 (5100/5100)
ATK 820(1230)
DEF 420(630)
AGI 1210 (1815)
DEX 825 (1238)
MIND 22243(33365)
LUK 1852(2778)
〈スキル〉
鑑定Lv.MAX(能力限定/鉱物及び植物)
異世界言語翻訳
アカシック・ライブラリー(鉱物及び植物のみ)
詠唱破棄
魔力付与Lv.1
魔法付与Lv.1
魔法効果短縮Lv.3
魔力消費軽減Lv4
並列思考Lv.3
スキャンLv.2
アイテム・ボックスLv.2
〈魔法〉
風魔法Lv.3(ウィンド・カッター)
(ウィンド・ウォール)
(ウィンド・スパイラル)
火魔法Lv.2(ファイヤー・ボール)
(ファイヤー・ウォール)
水魔法Lv.2(ウォーター・ボール)
(ウォーター・ウォール)
土魔法Lv.1(クリエイト・シェイプ)
光魔法Lv.1(ライトアップ)
〈称号〉
願望者
黄泉姫の加護
皐月の加護
〈エクストラ・スキル〉
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