第11話「突入」
Side 佐久間 レイカ
場所は廃棄された山奥にある施設。
"表向きは"極秘の変身ヒロインの研究施設"だった"場所ある。
そこの道中に佐久間 レイカ達はいた。
「クソ――まさかこれ程の戦力があるとは――」
自分はともかく、腕利きの変身ヒロイン達も苦戦を強いられていた。
敵の種類は多種多様。
別世界の怪人達だろう。
中には化け物としか言いようがないような奴までいた。
(一旦退くか? だが誰かが殿を勤めねば――)
そんな事を考えていた矢先に空から水上バイク型のマシンがやってくる。
「デューネか!?」
情報にあった。
銀河連邦の少女宇宙刑事。
犯罪組織ゲドゥと戦う腕利きだと効いている。
青い水上バイク型のマシンを巧みに操り、手に持ったレーザーブレードで一気に前列の怪人達を切り裂いていく。
そして停車と同時に爆散。
だが敵の物量も大した物も続け様に怪人が――
「バイク音!?」
バイク音が近付いて来る。
早い。
漆黒のバイクが怪人に激突。
そのまま空中に飛び上がり、赤い光のリングとなって次々と怪人達を切り裂いていき、爆発させて着地した。
「ナイトチェイサー、水樹 綾香か・・・・・・」
データで目に通していたがこれ程の強さとは――
☆
一旦態勢を建て直した頃には敵は全滅しており、そしてユカリ達が現れた。
天野 猛、楠木 達也もだ。
それぞれ専用のマシンに乗っている。
「佐久間さん!!」
「銀条院!? どうしてここに!?」
天野 猛のバイクの後ろにユカリがいてその事にレイカは驚いた。
こう言ってはなんだが正直銀条院 ユカリはヒーローとして役に立たない。
それは本人も一番分かっているはずだ。
「話は後です。このまま突き進みましょう」
「だそうです。私達は先にいきます」
猛の言葉に続くようにユカリはそう言う。
そして猛のマシンと一緒にユカリを置いてけぼりにした。
怒るよりもレイカは呆気に取られた。
☆
Side 銀条院 ユカリ
(本当に凄い!! まるで敵が相手になっていない!!)
天野 猛
楠木 達也
水樹 綾香
デューネ・マリセイド
この四人はまだまだ連携は拙いがどんどん呼吸が合っていく。
そして加速度的に怪人を倒して行っている。
ともかくあの謎の人物の情報を元に最深部まで向かう。
基地の奥深く。
基地の地下。
その奥深くにそれはあった。
「アレがホロスコープ?」
広大な空間。
そこに置かれた巨大な顕微鏡のようなマシン。
四体の怪人。
そして白衣に仮面をつけた男がいた。
仮面の男はまるで客人を迎えるようにユカリ達にこう言った。
「ようこそ、ヒーローの諸君。私はDrアスク――まあ君達からすれば黒幕の一人と言ったところだろう」
「どうしてこんなことを?」
代表するようにユカリは尋ねた。
「簡単な話だ。復讐だよ。娘と妻のな」
そしてDrアスクは語り始める。
この施設がなんなのか。
この施設でなにがおこなわれたのか。
どうして、どうやってこんな事件を引き起こしたのかを
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