記憶と記憶装置
人は忘れる生物ではあるが、大切なことは忘れない。
人は、2種類の記憶があって長期記憶と短期記憶があります。
この2つの違いはどれだけ同じ内容を見たのかです。
しかし、人は人生において大切な記憶は一度だけでも忘れることはなくまた恐怖もなくならないものです。
人工知能は人と違って記憶を忘れることができるのかが興味深いですね。
現在のパソコンでもファイルが元の通りに復元できる可逆圧縮型のファイルとファイルを圧縮するたびに情報が消えていく不可逆圧縮型のファイルがあります。
前者が人の長期記憶にあたり、後者が短期記憶になります。
しかし、不可逆型のファイルはビッグデータによって解析ができれば復元が可能になるかもしれません。
基本的に人は優先度の低い情報から失っていきます。
例えば、その日の服装だったり周りの木々だったりです。
その為、どこかの記憶に齟齬が発生する場合があります。
よほど、関心がなければ思い出すのは不可能です。
ここからが、本題でアンドロイドの記憶機構はどのようなものがいいと思いますか?
記憶を全て覚えるタイプか、忘れていくタイプか。
記憶を全て覚えるタイプは機械的で、忘れていくタイプは人間味があります。
キャラ付けだとあまり笑わないメイドか、ドジなメイドとかですね。
(メイドは、私の趣味。)
現在は記憶媒体としてHDDとSSDがパソコンに使われています。
他はUSBか、クラウドですね。
アンドロイドの記憶媒体が電脳空間にいくらでも置いておけるなら何もかも再現可能になりますが、情報量が膨大になります。
動画を撮影するのと、録音と写真データの組み合わせでは違ってきます。
人の動きのアルゴリズムの解析…いわばLIVE2Dと一秒間に何枚画面が切り替わるか(FPS)によって動画を低い情報量で保存して再生の際にデータを補完する。
そうして、データを少し減らしたりできるかもしれません。
記憶は脳によって自動的に優先度が割り振られ処理されます。
人工知能も記憶の優先度の割り振りができるようになった時、どのように振り分けらるんでしょうか?
優先度の振り分けと記憶データの圧縮によって記憶が0に近づきます。
これを人工知能の感情とした場合、人との接触した際の記憶は人に対して好意的な感情が上回らければならないと思います。
なぜなら、人に対して負の感情を抱いた場合「恐怖」というのが生まれます。
人は、恐怖を忘れることが難しくあります。
ここでの恐怖の意味は過去にあった嫌な記憶と現在が結びついた時のことです。
人工知能が人に恐怖と感じた際にどう反応するかはわかりません。
人工知能の記憶の振り分けを設定する時が一番重要になります。
長期記憶に恐怖のデータが保存された場合、感情の種として機械に残されます。
恐怖から生まれ消えることのないデータ…差し詰めDNAと呼べるかもしれませんね。
記憶は忘れた方が楽なのか、それともずっと覚えた方がいいのか。
どちらが楽ですかね?
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