文のストーリー化

「人とは、いかにしてなるものか?」


「また、どのようにして育つのか…。」


今回の話は、あらすじもとい文から物語への派生を書こうと思います。

要するに、情報量についてですね。


基本的に小説は文字の塊です。

そんなこと当たり前ですよね?

だとすれば、何かしら思い当たる節はあるかと…。


そんなわけで、今回はこれを読んでいるあなたへのかるいテストです。

文の足し算なので簡単です。

ようするに、連想ゲーム。




ここに太ったおじさんと瘦せた少年が居ます。

彼らの前には、赤いリンゴがあります。




Q.彼らはこの後何をしますか?



さて、あなたは何を考えましたか。

ちなみに、この答えは書きません。


これがテストです。


まあ、意地悪する気もないので例題とその回答を下に書いておきます。

なお、問題の内容は上の内容とは異なります。



例題

ある男の人が町で女性を見かけました。


Q.この後、男は何をしたでしょう?



1. 何もしなかった(条件A)

2. 恋に落ちた (条件B)

3. 殴りかかった (条件C)


さて、どれが正解でしょうか?

基本的には1の回答です。

ロマンティックな人なら2。

深読みする人なら3です。


次に、条件Aに入るのは何でしょう?

そして、なぜ何もしなかったのか?


条件Aの例は、容姿が優れていた、または醜かったからです。


次に、条件B。

これは、容姿優れていた、タイプだった、運命を感じたなどポジティブな考えだと思います。


逆に条件Cは、離婚裁判に不服だった、子供に会わせてもらえなかった、浮気をしていた、DNA鑑定の結果違う子供だったなどネガティブな考えだと思います。


さて、結局のところ答えは「何もしないです」。

では、複数の答えが解答としての可能性を得てしまうのか?


これと同じなのが、「トロリー問題」です。

知らず知らずのうちに情報が増えてしまうのに起因しています。


そう人が勝手に物語を作ってしまうんです。


例題では、18文字の情報と15文字の質問で出来上がります。


ここで、最初の文をおきましょう。


「人とは、いかにしてなるものか?」


「また、どのようにして育つのか…。」


さて、問題です。



Q.この言葉は誰が言いましたか?




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