第23話 夢のシェアハウス
夏休みも、中盤に入った。学校では、あすかとはるか、そして、しのぶには、あっていない。
大輝は、キャンプの後、引きこもりに一時的に、なっていた。3人の女の子に、キスするなんて、都合のいい男だと、内省していた。
一方のしのぶは、キャンプ以来、連絡がこない、大輝に、腹を立てていた。キスしてくれたのに、所詮は、私は、使い捨てと、思った。
あすかは、人工呼吸だったので、まともに、キスしてくれない、大輝に腹を立てていた。
「はるかとは、したくせに。」と、怒りは、収まりそうにない。
はるかは、なかなか進展しない大輝との仲に、腹を立てていた。「初めて会った時から、好きだった。」なんて、誰にでも、言ってるじゃないの。とこころ、穏やかでない。
こうして、3人の女の子の不満は、大輝に向けられた。
数日後、しのぶが、大輝の家を、訪れた。
「大輝、うちの両親、転勤で、いなくなっちゃた。一人じゃ寂しいから、一緒に暮らしてくれない。」
大輝は、えっと思った。なんで、こんな短期間で、両親が転勤するんだ?。
それは、これが都合のいい小説だからである。
あすかは、荷物をスーツケースに入れて、大輝の家に、向かっていた。煮え切らない大輝に態度を変えるには、同居しかない!」と意気込んでいた。
はるかは、同じく、スーツケースを、押しながら、「大輝のすべてを奪いたい」と思って、大輝の家に向かっていた。
姉さん、事件です。
まずは、しのぶが一歩リード。
大輝は、おとなしいしのぶなら、断われないなと考えていた。「上がりなよ」と声をかけた。
しのぶは、嬉しかった。同居なら、これから、色々自分を知ってもらえると考えたからだ。
「大輝、ありがとう!」と言って、しのぶは、大輝に、抱きついた。
その時に、ドアが開いた。
あすか、はるかは、二の句が継げなかった。しのぶが、抜け駆けするとは、思いもよらなかった。
「どういうことよ?」あすかが、詰め寄る。
「私の時は、断ったくせに!」とはるか。
大輝の頭の中では、あの日聞いたベートーベン第5交響曲「運命」が、鳴り響いていた。
怒り心頭のあすか、エアガンを、取り出した。
至近距離である。漫画じゃあるまいし、この距離は、危なかった。
「ポシュ」放たれた玉。大輝は、背中をエビの形にして、玉は、鼻の頭を、かすめた。
「チー、今度は、外さない!」
大輝は、テーブルにあるお盆を、顔の前に、置いた。
お盆で、玉は、跳ね返った。
「まずは、お茶でも、飲まないか、と3人に声をかけてみた。
とりあえずの休戦だ。
起承転結でいうと、転に入ります。
今更思うに、わたしは妹が、欲しかった。妹のためなら、なんだってできる。シスコンと呼ばれても、全然平気。
次回、あらたな事件が起きる。その時に4人は、どう動く。
君はネバーランドの夢を見る。
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