第9話 あすかの不登校
運動会は、雨で中止になった。
あすかは、5月に入って、もやもやしていた。俗に言う5月病である。
はるかは、そんなあすかに、声をかけた。
「大丈夫、あすか?」
「うーん、なんか、スッキリしない。」
「みんなで、ボーリングに行こうか?」
「気乗りしない。」
大輝は、触らぬ神に祟りなしと考え、早く帰った。しのぶは、「疲れてるのかな?」と声をかけたが、相変わらず、あすかは、元気ない。
翌日から、あすかは、学校に来なかった。
心配になった、はるか、大輝、しのぶは、あすかの自宅へと、向かった。
あすかの部屋は、2階にあった。
はるか「あすか、病気なの?」
あすか「すぐ治るから、大丈夫だよ」
「もう、三日だよ。相談にのるから、鍵を開けて。」
「ほっといてよ!」少し怒号になった。
大輝は、気がついたら、その場にいなかった。
実は、屋根のアンテナにロープを結び、映画の様に、窓から、部屋にガラスを破り、侵入した。
あすか「相変わらずの無鉄砲だね。」
「俺しかいないだろう、あすかのために、無鉄砲になれるのは。」
「あはは、自慢たっぷりね。」
「学校に来いとは、言わねえ。ただ、俺たちは、あすかが学校に来るまでは、毎日、ノートを持ってくる。」
「本当?」
「ああ、だから、心配するなって。」
あすかは、扉を開けて、2人に謝った。
しのぶは、今日のノートを渡した。
大輝は、ふざけて
「これで1学期の成績は、俺が勝つな。」
図に乗った大輝。君は、あすかが、復活したことに、気づいてないな
あすか「落ちろー」ガンダムのアムロレイか?
大輝「うわぁー」やはり、君はシャアではない。
階段の下まで、転げ落ちた。
「少しは、手加減しろよ?」
「ふん、手加減無用でしょ」とあすか。
この言葉で、四人が一斉に笑った。
次回予告
今回は、小さなハッピーエンドに終わった。こんな風に、少しずつ幸せを、積み重ねて、大団円を迎えられたら、いいなぁ。
少々、ネタが尽きつつある。
君は、ネバーランドの夢を見る。
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