第8話 春の大運動会 二人三脚争奪戦
学校行事は、忙しい。遠足の後は、運動会。
明子先生「さあ、リハーサルを、行ないますよ。
みんな、集合して。」
「俺は、運動会、嫌なんだ。」と大輝。
「よ、運痴くん」あすかが、笑って、話しかけた。
「うっせーよ、集団行動は、苦手なだけだ」
一方、しのぶは、花粉症で咳が、苦しかった。
そこに、はたから見ると、中学生のような女の子が、ポツンと佇んでいた。どうやら、転入生のようだった。
明子先生「さあ、今から、二人三脚の練習をします。ペアになる人を自由に選んで」
大輝は、考えた。幼なじみのどちらか一方を選べば、2人とも悲しむ。かといって、はるかだと、揉め事になる。
最適の選択肢は…転入生をターゲットに決めた。それに、転入生だったら、本人も相手選びに、困っているだろう。
「君、俺の相手になってくれないか」
「ほっといてよ。余計なお世話。」
「そうか、無理に誘って、ごめんね」
と言った大輝の言葉に、少女は、考えを、変えた。
「ごめんね、やっぱりお願い。」
「俺、大輝。君は、なんて名前?」
「横山 佐里(さり)」
「魔法使いのサリーちゃんか。よろしくね。」
あすかとしのぶは、一部始終を見ていた。幼顔だし、胸は貧乳。ライバルには、なりにくい。
「さあ、行くよ、最初は右足から」
ズタン!転んだ。「大丈夫か、さりー」
「大丈夫、君は」
「ありがとう、大丈夫」
なぜか、大輝には、この子に、親近感を覚えた。
「よし、猛特訓して、一番を狙おう?」
「はい、先生」いきなり、せんせいに昇格。
それに、体を密着してるのに、ドキドキしない。
「運命の人かも、しれない?」と大輝は、心の中で、思った。やはり、大輝は、単細胞である。
さりーちゃんも、運痴なのだ。
さて、次回、運動会の二人三脚で、涼介チームは、勝てるのか。それが、終わった後の、2人の関係は?
君はネバーランドの夢を見る。
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