ゾンビ掃討作戦と美少女のキャッキャウフフ(@>▽<)。✧♡

「シルビア部長。成功です」

『ふふふ。私の腕を見直したか?』

「いえ、補助についていたジャスミンとゲップハルトが優秀だったからではありませんか?」

「ララさん。口が過ぎますよ」

『そうだぞ。少しは上司に花を持たせろ』

「部長。それはランフォ・ルーザへの搭乗を許可した時点で察していただきたい。ところでメカチンゴンの方は大丈夫なのですか?」

『大丈夫だ。金森が優秀だからな。それに護衛の潰鬼も頼りになる』

「確かに。潰鬼は巨乳のお姉さんが出てこなければ問題は無いでしょう」

『仇為す鋼達にも意外な弱点があったものだな』

「全く、助兵衛な男は始末が悪いです」

「それが意外と面白いのよ」

「姉さま。余計な茶々を入れないでください。黒龍騎士団はゾンビの掃討戦へと移行。状況によっては鋼鉄人形を降りて戦え。ハーゲンとリオネは生存者の捜索だ。ビアンカは引き続き政府ビルの護衛に当たれ」

『了解』

「ところで姉さま。今後の予定は?」

「ゾンビ掃討作戦に数日かかる見込みです。更に生存者の検疫に数週間を見込んでいます」

「そうですね。その程度はかかりそうですね。ガウガメラ一隻では足りないと思うのですが」

「はい。その点に関しても特殊艦ケイオンの派遣が決定しております」

「なるほど。武装を極力排除して病院船として活用する計画ですか」

「そうですね」

「ところで生存者はどこかへ移送するのでしょうか? ここは酸素の供給源が断たれました」

「一応、エルダー・ドラゴン・ハイランダーが受け入れを表明しております。また、一番コロニーのペーパープリーズも同様です。モナリザ・アライさんが声をかけてくれたようで、フーダニットさんも同意してくれています」

「それは良かったです。バラモット軍団を排除できたことが功を奏した形になりましたね」

「ええ。しかし、作戦期間としてはギリギリです。長引かせると酸素不足で被害が発生します」

「急がねばならないと。しかし、惑星上に酸素が欠乏していることがこれほど難儀な事態を生むとは」

「そうですね。宇宙への移民を想定した場合のリスクは、主に水と酸素でしょうね」

「ええ。ところで、あの消滅した悪魔樹はどうなったのでしょうか」

「不明です。悪魔樹を構成していた物質は素粒子へと変換されているのは確実なのです。しかし、兵器実験の際、質量的に均衡とはならない事象が観測されています」

「それはどういう事でしょうか」

「つまり、素粒子に返還された質量が次元の壁を突破して他次元へと移送されているのです」

「しかし、詳細は分からないと」

「そうなのです。不明です」

「では死せる魂たちは何処いずこへと向かうのでしょうか?」

「素粒子と同様異次元へと移送されると思います。ただし、個の認識まで破壊され、その意識は消滅していると考えられます」

「全く。とんでもない兵器を開発したものですね。死者の魂まで消滅させるとは」

「その通りです。故に帝国内、および同盟国内での使用は厳しく制限されているのです」

「事実上使用不可ですね」

「そうなりますね。しかし、合法的、いや、非合法ではない範囲で使用できる機会を得たのです。このアッシュワールドで」

「姉さま。それは体の良い兵器実験ではありませんか」

「そうです。あの朴念仁セルデラス司令もそのことを良く分かっている。異世界ならば容赦なく使用せよと、はっきりと言葉には出しませんがそういう意図はよくわかります」

「セルデラス兄さま……。何だか一発ぶん殴ってやりたい気分ですよ」

「まあまあ。ララさん押さえて。あの一発で悪魔樹をほぼ壊滅できたのですから」

「それはそうです。私としてもああいった大量破壊兵器の実効性をこの目で確認できたことは大きい」

「そうですね。しかし、大量破壊兵器は諸刃の剣。使用には細心の注意が必要になる」

「勿論ですとも。私がそういう決断を下す立場であるこ事に切なさを感じます」

「私も同じ気持ちですよ。ララさん」

「ところで姉さま。あの男はどう料理する気ですか?」

「あの男?? ああ。アリ・ハリラーですね」

「そう。アリ・ハリラーです」

「料理とか。ララさんはアレ食べたいのですか?」

「とんでもない。あんなゲテモノを口にするなどおぞましい限りです」

「あら。そっちの解釈をするんですね。さすがは処女です(笑)」

「……今……処女とか……関係ないです……」

「まあ、ララさんはどちらかと言うと肉食系女子ですから、ある程度積極的に男を食うのもアリだと思いますよ」

「え~~~!! 男を食うってどうするんですか? 煮たり焼いたりするんですか? それで塩とか胡椒とかマヨネーズとかケチャップとかつけるんですよね。とりあえず服は脱がせて……皮は剥いた方が美味しいですかね。皮は皮で焼いたりすると香ばしくて美味しいんですよ」

「あちゃー。本当に食う話をしてるよ。ラシーカは」

「え? 何か間違えたかな」

「ラシーカ様。それは男女の性行為に関する話題です。女性の側が積極的に男性を求める……そういった傾向性を持つ女性を肉食系女子と申します」

「へぇ~そうだったんだ。教えてくれてありがと。レイカちゃん。私、全然知らなかったよ。恥ずかしいな♡」

「あら。ラシーカちゃんも処女なの。可愛いわね」

「姉さま。ラシーカに変な事を教えないでください。レイカもAIのくせに余計な解説はするな」

「失礼しました。ところでミスミス総統閣下。結局アリ・ハリラーはどうされるのですか。やはり食っちゃうのかな?」

「うふふ。どう思う?」

「レイカの馬鹿、馬鹿。余計な突っ込みを入れるんじゃない」

「失礼しました。気になったものですから」

「そうね。例えば今夜お食事しましょとか言って誘い出す」

「(・_・D フムフム」

「私は当然胸元の広く開いたドレスよ」

「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」

「もう酔っちゃった」

「ワオ~」

「とか言ってしなだれたり」

「……姉さま」

「十分その気にさせて、今日は生理だからごめんなさいって断るの」

「鬼畜だ」

「後は、今夜貴方の部屋へ行っていい?」

「(・_・D フムフム」

「とか言って、男三人を派遣して徹マン」

「徹マンって??」

「それは徹夜で麻雀マージャンをするの略となります。決して徹夜で〇マン〇するの意味ではありませんのでご注意ください」

「伏字を使われたらわからないです。教えてくださいよレイカさん」

「18禁の放送禁止用語に該当するためお答えできません」

「まあまあ、麻雀のルールが分からないとかお金持ってないとかの言い訳はさせないからね」

「姉さまは本当に鬼畜ですね」

「ララさん。それは誉め言葉よ」

「好きにしてください」

「ありがと」


 現状、ゾンビ掃討作戦が進行中である。コロニー内では黒龍騎士団とアルマ帝国より派遣された部隊が必死で掃討作戦を実施している。繰り返すが、必死でゾンビ掃討作戦を実施しているのである。


 ハイペリオン内でのキャッキャウフフ(@>▽<)。✧♡は録画されており、その後、アッシュワールドでの人気コンテンツとなったのは言うまでもない。

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