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第39話 もうひとつの入口」への応援コメント


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     カツアゲの話。
     利羌は文武両道で金持ちで主人公の娘に好意を持っている。エンシュリオンに行くのはかなり強引な手段を使っている。ゆえに警戒もされている。
     その上でインネンをつけて単純なカツアゲをする。これを成立させるには、新しい性格設定が必要です。ヤクザも頭のいい奴はそれなりに考えます。つまり、バカでなければおかしい。

     バカにとらわれている慧も、カツアゲを認めている女教師もバカでなければおかしくなる。ここでキャラの性格設定はかなりの範囲で破綻します。

     下僕は……は、世界観もキャラ設定もストーリーも相当なレベルでした。カクヨムの平均を50点とすれば80点と言ったところでしょうか。
     申し訳ないですが、この作品はそのレベルとはかけ離れていると感じます。自己評価を聞いてみたいところです。

    作者からの返信

    油布 浩明さん、コメントありがとうございます。
    今回、少し語らせて頂くことをお許しください。

    ここのご指摘はつまり、
    「バカでなければわざわざ好きな相手にカツアゲなんて嫌われる真似はしない」→「そこをフォローする追加設定がなければ、利羌は単なるバカにしかならない」→「そんなバカに付き従っている慧も、バカな行動を見過ごしている紫姫も、皆バカと言える」→「作者はそんな意図はないだろうから、ここで性格が破綻していると言える」
    こういう流れであると理解しました。
    この理解で正しいという前提でお伝えすると、
    ・見過ごす紫姫……
    確かに、教師という立場ならもっと何かアクションが起こせたはずというのは思いました。フォローが必要な部分だったかなと。
    ・好きな相手にカツアゲする利羌がバカ……
    ここの部分は、僕のイメージと油布さんの印象の間に差があるようです。
    彼については、日本人のメンタリティでは理解できない傲慢さを意識しました。利羌にとって、自分の要求を押し通すことは絶対の正義であり、カツアゲの件も本人はカツアゲではなく正当な要求だと思っています。そして、要求が正当である以上、明依がどう思おうと関係はありません。おそらく彼の中では「正しいことをしている自分がなぜ嫌われなければならない」と本気で思っているはずです。
    ゆえに、彼はバカというより、日本人離れした傲慢さをありのままに表に出してる、と言えます。
    僕の中では、彼はそういうイメージのキャラです。
    ただし、油布さんに上記のような印象を持たせてしまったことは事実ですので、伝える工夫は足りなかったと思います。

    ちなみに、『下僕……』と『ジェントルシーカー』の自己評価ですが。
    前者は執筆当時でやれることをすべてやった自負があるので100点。
    後者はまだまだ煮詰めるところがあったが、新しい書き方で書き切ったので75点。
    こんな感じになります。