あなたはあなたが使っている言葉でできている。/ゲイリー・ジョン・ビショップ

「自分はダメだ」なんて言うな!口に出すとそれが実現してしまうぞ!


 この本は、そう力説している。


 自分の中で反芻してしまうと、その言葉が自分の脳に定着する。



 たとえば、「やることリストがあるけれど、後でやろう」とか思ったりしないだろうか。

 いつになったらやる気スイッチが入るのだろうとか。


 そうではない。

 大切なのは、思考ではなく行動だ。

 

 一流のビジネスマンや社長だって、

「あなたと同じイヤーな気持ちを味わっている」

 のだ。

 

 では、彼らはどのように克服しているのか。


 行動しているのだ。

 というか

「思考と行動は、一致しない」

 と知っているから、ネガティブな感情が湧き上がっても行動に移せるのだ。


 思考を変えたければ、行動を変えるといい。




 それでも、壁にぶち当たることはある。


「この壁を乗り越えられないなんて、自分はダメだ」

 と普通は考えてしまうだろう。


 それを

「やったぜ! 試練だ! これでレベルアップできるぜ!」

 と考えてみてはどうだろう。

 

「学びを得る機会は、絶望的な状況に置かれないと身につかない」

 と、本書には書かれている。


 安全圏でまったりしていると、どんな一流スポーツマンでもなまけてしまうらしい。


 失敗をしたとしても、自分を責めない。

 特に自分のせいではない場合は、どうにもならない。



 そういった状況に陥ったときは、

「何も期待するな。すべてを受け入れろ」

 という。



 実は、人の成長を最も阻む要素は、「期待」なのだそうだ。


 たいした成果を得られなかったとき、人はこう思う。

「こんなはずではなかった」と。


 しかし、俯瞰して考えてみると「自分が他人に期待しすぎている」ことがわかる。期待と現実のギャップが大きいほど、落胆の度合いが増すのである。


 我々を苦しめているのは、状況ではなく、「期待しているから」だそうだ。

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